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| これは俺が19の時に初めて聴いた。俺がバンドボーイやっていた頃だね。大学に行っていいクラブ入って音楽を続けるか、全部切って、バンドボーイをゼロから始めるか、って岐路に立っていた頃かな。 大阪のロイヤルホテルに出入りしていてね、空のケース持ってライブとか入り放題だったからいろいろ聴いていた頃。そんな時にBST聴いて、4日ぐらい飯が食えなかった。 想像だにしない世界、だったんだよな。 一般的に言えばブラス・アンサンブルとかブラス・ロックと言われていたようなジャンルなんだけど、、クラシックであり、ロックであり、ジャズでもある。エリック・サティの曲なんかもやっていて、とにかく幅が広い、ひとつに括れないのよ。 ホーン・セクションが入っているグループがその頃いっぱい出てきたけどね、俺にとってはBSTはすごいハイ・ソサエティな感じで、シカゴとかはそれに比べるとガキっぽいような気がしたな。それぐらいBSTには衝撃を受けた。 そういえば、シカゴに最も影響を受けたグループって知ってる?実はゴダイゴなんだよね。シカゴのニュアンスを東洋の音階にしたら、ゴダイゴになるんだ。まさにシカゴのオリエント盤なんだよ。 シカゴはね、ポピュラーものなんだよね。軽薄というか。この軽薄って意味は、悪いとか安っぽいとかいう意味じゃなくて、一般受けする、大衆受けするっていう意味ね。俺は軽薄なのが嫌いなわけでもないし、高尚な方がいいとも思わない。ただちょっとお子様っぽいと思ったし、俺は常に大衆受けするのより、マイナーっぽさがある方が好きだから。 シカゴとか聴いていると、なるほどねーそうだよねーって感じなわけよ。 それがBSTだと、すげーーこれは何だ???って驚きがあるの。19の可愛い僕には衝撃的だった(笑) まずエリック・サティやっているっていうだけで、クラシックでしょ。幅がある。それに面白いアレンジ。バリエーションがすごい。完璧な演奏。 今でこそ、グラミーをとった、っていうので認められているけど、当時はこういうジャンルでグラミーをとるってことが珍しかった。彼らがグラミーとった時は、もう俺はBST聴いてなかったけどさ、俺ってやっぱセンスあるじゃん、って思ったね(笑)。
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