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Reverence / Richard Bona
2001.9.27 SRCS-2540 ¥ 2,520 (税込) CD
Invocation (A Prophecy) / Bisso Baba (Always Together) / Suninga (When Will I Ever See You?) / Ekwa Mwato (Affirmation Of The Spirit) / Sweet Mary (Everyone Has A Choice) / Reverence (The Story Of A Miracle) / Te Misea (A Scream To Save The Planet) / Muntula Moto (The Benediction Of A Long Life) / Laka Mba (Plea For Forgiveness {With The Pride Of Lions}) / Ngad'a Ndutu (Widow's Dance {Celebration Of A New Life}) / Esoka (Trust Your Heart) / Mbanga Kumba (Two Cities, One Train) / Parles Moi De Toi / kaze-ga-kureta-melody 


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このアルバムが発売されてすぐに、バンドのベースの順から借りたんだけど、
その時の僕の気持ちにはまらなかったのか、それほど印象には残っていなかった
気がする。

今になってみると、とても長く聴けるアルバムであること、つまり、長い間かけて、
自分のココロのあるところに引っかかってくる作品であることがよーくわかりました。

Richard Bonaといえば、ジャコパスばりのテクニシャン・ベーシストとして有名だと
思うんだけど、このアルバムの全編に散りばめられている彼の歌声、アコースティック
ギター、パーカッション、すべてやわらかく、歌心があって、ベース以上に素晴らしい。

アルバムタイトルのReverenceは、崇めること、の意。神さまを。大地を。

カメルーン人の彼は、唄うことでストーリーを語っていく。彼の故郷ではとても自然な
ことだといいます。沖縄などもそうだけど、そういうの、うらやましいなあ。

1. Invocation (A Prophecy)では、戦争や争いのないあたらしい世界を啓示し、
4. Ekwa Mwato (Affirmation Of The Spirit)では、信仰と希望を持って、長く険しい
道のりの先にある素晴らしい場所を目指すことを、6. Reverence (The Story Of A
Miracle)ではモーゼが割れる海を渡り、人々を解放することを歌っているように、
希望と自由と信じること、というテーマがこの作品いっぱいに広がっています。

それらを、彼のやわらかーい声と言語で語られると不思議にとても豊かな気持ちに
なるね。そしてビートは常に深く、タイト。森や雨や鳥の声がすべてビート感を
持っていることが、彼の唄から伝わってくる。この音楽には、素朴な明るさと悲しみ
がある。

彼はアルバムについて、こう言っている。
...And it all comes from my heart. I just use what I feel inside. I'm not trying
to just play what I can play on the bass or the guitar. What I do is hear a line
that comes from my heart and then I transcribe it on the bass or guitar or some
other instrument.

つまり、ココロの中から聞こえてきた音だけを楽器を用いて表現したってことですね。

とってもSpiritualでやさしいアルバム。

ちなみに僕のお気に入りは、5. Sweet Mary (Everyone Has A Choice)かな。 Take a listen。


このレコメンド文はどうでしたか?
2003/1/30 塩谷達也
☆☆☆☆☆

ボナは西アフリカのカメルーン出身。
もう10年以上に日本でワールドミュージックが流行った頃、サリフ・ケイタ(SalifKeita)などアフリカ系アーティスト が人気だったんだけど、ボナは、パリに出てきてから、サリフ・ケイタ・バンドでやったりもしていた。これは余談になるけど、サリフ・ケイタとボナがまだ一緒にやってはいない頃、JAGATARAとサリフ・ケイタが共演したことがあって、ホーンを僕が書いたんだ。この曲はサリフ・ケイタのアルバムでもリカバーされて、俺の書いたフレーズをそのまま使ってくれているんだよ。その頃俺は、実を言うとアフリカの音楽にはあんまり興味がなかったの。アフリカの音楽ってはねる感じで、ジャズも昔は゛はねる゛のが中心だったから、なんだか古臭い気がして、そんなに深くは興味を持てなかった。

2.3年前に、渡辺貞夫さんのコンサートで、ボナが来たんだ。その時、僕はホーンのアレンジと演奏で参加したんだけど・・・すごかったんだよー。何がすごいって、ボナのベースがものすごく上手っていうのもすごいんだけど、たいがいの人は、楽器が上手だとそればかりがクローズアップされるだけでしょ。ボナの場合はもっと「大きい」の。ベースだけでなく、歌も上手いし、曲もいいのを書くし、パーカッションもうまいし、、、そうなると普通は器用貧乏ってことになるけど、彼は違う。すべてイコールなんだよね。歌でも楽器でも、自分を表現するツールにすぎないわけ。その上に自分のやりたい音楽があるから、決して器用貧乏には見えない。

NYの人ってすごく新しいもの好きで、話題の人を使いたがる。ボナもすぐ話題の人になって、あちこちで使われるようになったけど、彼の場合はそれだけじゃなくて、パット・メセニーとか重鎮が彼のアルバムに自ら参加している。それも重鎮の方から参加したがってね。普通大物が参加すると、それぞれがサウンドカラーを持っているから結構大変なものなんだけど、ボナはそんな中でも自分の色が出せちゃう。

ジャコ・パストリアスが抜けて、ウェザー・リポートが解散した後、ジョー・ザビヌルがザビヌル・シンジケートというバンドを作った。ベースがビクター・べイリー(Victor Bailey)だったり、サウンドもアフリカンっぽい感じのバンドでね。そこで、ジョー・ザビヌルが、ボナをピックアップしたのね。ジョー・ザビヌルは、ボナをジャコとだぶらせてる部分もあるみたい。ボナにとってジャコ・パストリアスは憧れでもあったわけだし、周囲からの「ジャコの再来」なんて声もある。でも、ボナはジャコなんかよりよっぽどうまいんだけどね。とにかくザビヌール・シンジケートにおいてのボナは、天才ベーシスト。

すごいベースがいるぜっていう話になって、デモテープを聴いてみたら、歌も上手いし、曲もうまいし、アレンジもいいしで驚いた。このアルバムREVERENCEも、CD屋の試聴コーナーで聴いて、あまりにすごすぎて、ちょうどその時自分に元気がなかったから、なんか買えなかった。そのぐらいすごいんだよね。MBANGA KUMBAっていう曲を聴いた時、ストリングス、金管楽器も入っていて、やられたーーと思ったのね。この音はちゃんと研究していて、分析している人しか書けないものだから、ボナがここまでやってたらどうしようと思った。そしたらボナじゃなかったから、あぁよかったって安心したよ。
ボナは研究とか分析とは真逆の、感性でやる人だからさ。

ある意味、人をひっぱっていくタイプではないから、利用されないといいなぁと思う。しかし、ずるいよね。とりあえず声とかさ、ずるいでしょ。ポンタ氏も自分のメルマガで、ボナのことを「卑怯者」呼ばわりしているらしいけど(笑)、でもホント卑怯なんだよね。渡辺貞夫さんもね、ボナをプロデュースした時に、やっぱり嫉妬したって言っていたよ。日本語で嫉妬っていうと本意が伝わりづらいかもしれないけど、「jealousyを感じた」ってことね。ミュージシャン達がみんなジェラシーを感じてしまう存在、それがボナなんだろうね。

Beyond Words / Bobby Mcferrin
ボビー・マクファーリンって今まであんまり好きではなかった。 妙にうまくて、小器用で、っていうイメージだったから。 でも、このアルバムは、リチャード・ボナが参加していることで、かなりアフリカンなテイストが出ていてよい!シミる感じ。 器用な人だから、今までもジャズミュージシャンとの即興的なコラボレートは多かった。 このアルバムに関しては、瞬発力はないけれど、じわっとくる感動。 それは本当は、偏に、ギル・ゴールドスタインによると思うところもあるんだけどね。

このレコメンド文はどうでしたか?
2002/7/22 村田陽一
☆☆☆☆☆

リチャード・ボナはね、もう卑怯者よ(笑)。その一語に尽きるね。
例えば、ジプシーとかさ、あの存在感、眉間の皺だけで卑怯だったりするだろ。それと同じ。もうこのボナという存在は卑怯なの。ボナの良さ、ボナのすごさがちゃんと分かるのは、Aクラスのミュージシャンだと思う。こういう音、普通は出せないから。
ベースをやらせたらテクニックでは世界一だろうね。それと同時に、歌声、リズム感、全体の匂い・・・もうすべてが、上から授かったもの。考えて作れるものじゃない。一般人が努力してできるものじゃないわけ。またさ、力が入ってないんだよね。いい意味で力が抜けている。何気なくやってて、このレベル、っていうすごさね。
1万の実力があったら、その内の、200ぐらいしか出していない。そもそもミュージシャンは6、7割の実力で勝負しなきゃいけないんだけど、ボナの場合は桁が違う(笑)。この俺だって、1万の実力あったら、5500ぐらい出してるんだから。天がくれた才能だな。出し惜しみしているという範疇ではないの。もう、言葉からして卑怯でしょ。
楽器だって、ベースだけじゃない。パーカッションもいいんだよね、ボナは。息しているようなものだから。

アメリカに育っている黒人とはまたちょっと人種が違うよな。都会だとブラックじゃないでしょ、ブラウンでしょ。ボナみたいな、アフリカ出身の黒人はきれいなブラックをしている。そのブラックに強さを感じる。強さだけじゃなくて、アフリカの何がすごいって、あの黒のツヤがものすごく美しいと思うんだよね。嫉妬しちゃうね。
そういえば、ウェザー・リポート(WEATHER REPORT)にいたマノーロ(ManoloBadrena)ってパーカッショニストも最高でさ、エリック・クラプトンとやっていた時は、音がほしいって時に音を出さずに、ノリノリでくるくる踊り回っていたから首になった(笑)。スティーブ・カーンとやった時は、ライブに行くバスの中でずっと興奮して叩いていたのに、ライブの本番中にいきなり寝ちゃって、その後ライブが終わってからまたずっと叩いてるの。それでクビ。(笑)面白い奴だよ。

ボナは”ザビヌル・シンジケート”(Zawinul Syndicate)のベーシストだった。ジョー・ザビヌルが、ウェザー・リポート解散後、ザビヌル・シンジケートとして来日した時、渋谷クアトロでPONTA BOXとジョイントライブをやったのね。この時のドラムは確かアフリカのNo.1ドラマーのパコ・セリだった。俺は終わってすぐに帰っちゃったんだけど、その日にマーカス・ミラーも来ていて、「今日のベースがすごいからみにきたよ」って言っていたんだ。たぶんそれがリチャード・ボナだったんだと思う。だからその時にボナとは1回会っているはずなんだけど、、それ以降会っていない。
でも絶対また会いたいんだよね。
絶対に今後1回は、ポンタボックスでボナとやるから。これは必ず実現させるよ。今度はね、ボナにはドラムをやってもらおうかと思ってる。っておい、それは違うだろ(笑)。自分で突っ込ませんなよ(笑)


このレコメンド文はどうでしたか?
2002/7/22 村上"ポンタ"秀一
☆☆☆☆☆


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