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| 「ピーターソンらしい弾き方ってどう聞き分ければいいのですか?」 音色、音のハーモニーの違いを聴くこと。バラードの響き方とかね。 では、オスカー・ピーターソンとセロニアス・モンクを比べてみよう。ということで今回の教材。 THE OSCAR PETERSON TRIO/ WE GET REQUESTS THELONIOUS MONK /SOLO MONK この2枚はお薦め。両者の違いが分かるし、両方ともピアニストやジャズファンなら絶対聴かなきゃダメなアルバム。基本だからね。 ピーターソンは饒舌なんだ。饒舌なだけでくだらないアーティストは腐るほどいるけど、ピーターソンは饒舌なだけじゃない。1つずつの音に気持ちが入っているのね。例えばエリーゼのために、という曲。右手の「ミレミレミシレドラー」の「ラ」をどこまで伸ばすか、いつ離すのか、どのタイミングで左手を入れるのか、左手が入った時の左右の音の大きさは何対何か・・・などそういうことすべてが意識されている、ってこと。 やっていることすべてを意識していれば、それだけ説得力のある演奏になる。一方、モンクは、音を1コ弾いて感じてほしい、という人。和音は動いているけど、メロディがそのままだったり。メロディを俺が弾くことがアレンジなんだ、っていう主張なのね。同じ愛の言葉をささやくにしても、ピーターソンが器用に流暢に自分の思うことを述べるのに対して、モンクは好きだーーって感じかな。 音楽を丁寧に演奏するっていうのはとても大事なこと。 「音楽を丁寧に。演奏を真剣に」 この曲でこれを表現したんだ、なんてインタビューでだらだら語っているのが多いけど、そんなの嘘だと思うんだよね。ひたすら丁寧に、真剣にやる。そこに何が乗っかっているかなんてあずかり知らぬこと。そう思って音楽をやっている。頭でふっと思いつくような情報量じゃ薄いんだよ。本当の音楽って解説なんてできないものじゃないかと思う。
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