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| こんなに美しい作品は久しぶりだ。 Jubilant Sykesはオペラ畑のバリトン歌手。ソプラノシンガーが黒人霊歌を唄った作品にはいくつか出会ったが、これはそれとも違う。 だいたいここで唄われてる作品は、厳密にはゴスペルソングではないものが多い。しかし、僕に言わせれば、そしてJubilantに言わせてもきっと、ほんとうの意味でのゴスペルが唄われている。 愛とセンスと技術と情熱、その下に暖かいアメリカンミュージックという水がひたひたと流れている作品を僕は愛している。 03. Have A Little Faith In Meのオリジナル・ヴァージョン。大学生の時に John Hiattのそれを聞いたときすでに、そういうものを感じてしまった。 上を向いて歩こうを唄ったときにも同じものを感じたということは、それはアメリカを越えたものであることは確かだ。 僕はそういう唄に出会うとき涙が出てくる。いったいそれは何なんだろうという抗いがたい欲求から、ここまで旅を続けてきた気がする。黒人文化研究、NYC、バンド、ソングライティング、うたうということ、ゴスペル、信仰、ずっとつながってきている。感謝。 07. Ring Dem Bellsはボブ・ディランの唄。すばらしい歌詞。こういうのを聴くとこの時代に音楽ができることがあると確信する。 ブライアン・ウィルソンの09. God Only Knowsを聴いて泣かないものはいないだろう。 しかし、10. Death Is Slow, Death Is Sureがこのアルバムの骨だ。人は少なくともブルースとゴスペルの壁なんて見えないところまで生き抜かなきゃならないことを思い知らされる。 そしてなぜか自分の今までやってきたことに自信を持てる一枚。
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