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| なかなか気に入ったゴスペルのCDがないもんだ。と思っていた。 (もう49枚も紹介しておいて、よく言えたもんだと思うが) しかし、この世の中には、まだまだ私の知らない素晴らしい私の好きそうな音楽がいっぱいある。 このCDを見つけて、そんな気がしてわくわくした。 このアルバムを聴いていると、こころがギューンとなる。キューンとではない。 そんなそよ風のような軽さをたたえたものではない。 高3の時に、初めてLightnin' Hopkinsのデルタブルースを聞いたときのような、大学に入って、Ry Cooderのギターに出会ったときのような、メンフィスやニューオリンズを一人で旅して巡ったときのような、初めてハーレムにある地下鉄の出口から地上に出たときのような、そんな、あたかも、はり倒されたように、「世界を真剣にとらえ」てしまった自分、と同時にEmotionの毛穴が全部開いてしまった自分を思い起こす「ギューン」なのである。 「ギューン」とした重く、緊迫した感動が好きなのよ。 すごいゴスペルだ。すごいバンドだ。 ラップスチールとペダルスチールギター。普通のギター。ベース。ドラム。 そして歌。ものすごいビートとフレーズ。声も強烈だ。 音をとりまく空気、息使いまで伝わってくる。 曲もアップビート、スローなんでもある。ただのブルース進行なんだけどね。 とにかくすばらしくかっこいい。 スチールギターってすごい。というか、こいつらがすごい。 ナイフみたいに鋭いハイノートからハワイアンっぽい幸せな音もでる。 人のうめき声みたいな音から、さざなみみたいな音もでる。 何も考えてない。無駄なエネルギーがない。 100%神に捧げてるだけの賛美だ。
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