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THELONIOUS MONK / THELONIOUS MONK TRIO
1999.2.3 VICJ-60280 ¥ 2,520 (税込) CD
リトル・ルーティ・トゥーティ / スイート・アンド・ラブリー / バイヤ / モンクス・ドリーム / トリンクル・ティンクル / ジーズ・フーリッシュ・シングス / ブルー・モンク / ジャスト・ア・ジゴロ / ペロシャ・スイング / リフレクションズ 


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モンクは、わりと最初に、自分のオリジナル色を打ち出した人だと思う。スタンダードの名演も多いけど、その後自分のオリジナルを前面に押し出し始めた。モンクってコアな人。元々個性の強い人が、時代が下るにつれてどんどんコアになっていく。
天才ではあるけど、ベースやドラムに普通の人をおくことで、余計個性が際立っているという印象もうけるかな。このアルバムでは、Percy Heathがベース、Art Blakeyがドラム。この二人はスタジオミュージシャン的に働いているね。

「just a gigolo」って曲。ソロでね、いいんですよ。泣いちゃうの。元々はシャンソンの軽い曲なんだけど、とつとつとしたバラードになっていてね、本当に泣けます。なかなかこの世界が出せないんだよなぁ。モンクに狂っている時は出せる。自分がモンクだと思い込むと出せるのね。巫女さんみたいに神がかりな状態になってね。でもそれをやっているうちは、自分の音は出せない。
それは、写真を見て描いた絵と同じことだね。写真の構図が良かったとして、それを真似して絵を描くことはできる。でもそれは自分のものじゃないわけでしょ。それを、その写真に何か突き動かされるものがあって描くと、それはもう真似ではなくて、その写真に似てようと似てまいと、その人の表現になっている。曲もそれと一緒。ある曲ある演奏をいいなぁととらえて、テクニカルな部分じゃなくて、そのものに心動かされて弾けるようになると、ただの真似じゃなくなる。忘れた頃にぽつっと弾きだすとうまくいくかな。俺は打ち上げで弾くのが好きなの。みんなで盛り上がるし、趣味として楽しい。でもただ楽しいだけじゃなくて、そこにヒントがある。ある種、芸を磨くのは回数だから、打ち上げでワルツフォーデビーを10回弾いたとしたら、そこから何かが見えてくる。
打ち上げで弾く時って、みんなの期待をあんまり裏切るのも嫌なので、たた−っと始めるんだけど、そこから始めても、今ではどっかに行ける自信がある。打ち上げとかお金の関係ないところで、何度もやっていろいろやってみるということが、自信につながっていく。

モンクの個性は発音、かなぁ。カッカッっていうんだよね。とにかくはっきりしている。「〜かもしれないね」なんてことは言わないの。「これはいい、これは嫌だ」のみ。「豆腐好きだけど、冷や奴にしてもうまいし湯豆腐もいいし、、、」なんてことはいわないわけよ。「わさびをのせたら豆腐じゃない!」とかそれぐらいのね、はっきりさ加減なの(笑)。


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2002/7/30 佐山雅弘
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