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Houses Of The Holy / Led Zeppelin
1994.7.26 82639 ¥ 1,564 (税込) CD
The Song Remains The Same / The Rain Song / Over The Hills And Far Away / The Crunge / Dancing Days / D'yer Mak'er / No Quarter / The Ocean 


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邦題「聖なる館」
この通算5枚目のアルバムは、1972年春バークシャーにあるミック・ジャガーの別荘地、スターグローヴズでほとんどをレコーディングした。
スターグローヴズでセッションを始めると、次から次へと作品が生まれる。多過ぎて「黒い田舎の女」「ウォルターズ・ウォーク」「流浪の民」タイトル曲の「聖なる館」は後作に回された。
ペイジはヘッドリー・グランジと比較してスターグローブズでレコーディングされた音に満足していない。トムは素晴らしいサウンドだと思うのだが。
「聖なる館」はアメリカで73年3月28日に発売され、この時事実上世界で最も人気のあるライブ・バンドになっていた。
特徴のある美しいジャケット・デザインは“ヒプノシス”というデザイナー・チームとペイジ、プラント、ピーター・グラント(マネージャー)とのミーティングから生まれた。ヒプノシスのオーブリー・パウエルはペルーとアイルランドが撮影候補となり、最終的にジャイアンツコーズウェイ(北アイルランド北岸の約3マイルの柱状玄武岩が並んだ岬)に決まったと語る。パウエルは子供を2人連れ“Childhood's End”というSF本に基づいてイメージをまとめ上げる。
撮影された写真にエアブラシを使った。子供たちをゴールドとシルバーにするという構想は手違いから美的な雰囲気のパープルになる。写真はマルチ・プリントされ11人の子供たちを造り出した。インナー・スリーブはコーズウェイのすぐ近くの城で撮影されたもの。
この手の込んだプリント・テクニックにより1月5日発売予定は3月後半となった。ジャケットには文字は全くない。ピーター・グラントはアトランティック社にラップアラウンドの帯を付けるのを許可するが、この手法は流行していく。
批判も多かったがUKチャートでは1位になり、ビルボードのトップ40に39週チャート・インした。これは彼らの新記録である。RIAAの調べでは1,100万枚を売り上げた。

THE SONG REMAINS THE SAME
邦題「永遠の詩」 元々はインストゥルメンタルとして作られたのが発展した緩急が素晴らしい名曲。歌詞は彼らの旅行を描写し、与えられれば報われるという永続性“The Song Remains The Same(歌も永遠に変わらない)”を述べている。ペイジはテレキャスターとリッケンバッカーの12弦のギターをオーヴァーダブしている。
THE RAIN SONG
ペイジの自宅のスタジオ・コンソールで原曲が作られた一転してメロウな曲。ジョーンズがメロトロンで造られた浮遊感あるストリング・シンフォニーを弾いている。ペイジはダン・エレクトロ・ギターを使用。
OVER THE HILLS AND FAR AWAY
美しいアコースティック・プレイから始まり、激しいリズムのエレクトリック・コーラスに発展する。プラントはヒッピー風にオープン・ロード、そしてアカプルコ・ゴールド(アカプルコの極上マリファナ)について歌っている。
THE CRUNGE
批評家に非難された曲。ボーナムが率先したジャムから生まれ、ペイジがファンクのリフ等を入れた。プラントはジェームズ・ブラウンの“Take It To The Bridge”をもじった歌詞で応戦する。
DANCING DAYS
明るくノリのいい曲。ペイジのリフが素晴らしく、プラントは物憂気な霞みがかった夏の夜について歌っている。
D'YER MAK'ER
批評家に非難された曲その2。ドゥーワップの感覚を入れた曲を作るうちにレゲエ風オフビートになり完全なレゲエ(あるいはそのパロディ)になった。邦題は「デイジャ・メイク・ハー」だがジャマイカのもじり。本来ならトム好みの曲ではないのだが、なぜかお気に入り。
NO QUARTER
ジョーンズがリードして出来たナンバー。シンセ、ベース、ピアノのエフェクトを使った不思議な浮遊感のある物憂気で美しい曲。非常にドラマチックな名曲。トムの大好きなナンバー。
THE OCEAN
ボーナムのきついイングランド中部訛りの語りで始まるエンディング・ナンバー。タイトルは満員のコンサート会場で見た、オーディエンスの海のように波打つ頭の隠喩。増え続ける忠実なファンについて歌っていて、かわいいカルメン(プラントの娘のはず)に注ぐ愛も語っている。最後はドゥーワップ調で楽しく終わっていく

93点


このレコメンド文はどうでしたか?
2005/10/3 トム
星無し

発売当時は例によってプレスから散々酷評されたアルバム。
とは言ってもZEPに対するプレスの反応は、だいたいこんな物だったらしい。邦題「聖なる館」のジャケットはピプノシス。私がZEPのアルバムの中で一番好きなデザインであり、多くのヒプノシス作品の中でも上位ランクに位置する傑作と思っている。ZEPにとって5枚目となる本作は前作ほど長期に渡りチャートインしたわけではないが、全米チャート1位獲得後99週にわたりランクされた傑作である。そしてZEPのアルバムの中でも歴代2位の売上をあげているらしい。もちろん内容的にもバンド絶頂期にあり見事な作品となっている。

ZEPの音を大雑把に分けるとすると、リフを繰り返しブルースを基調としたいわゆるハードロック路線と、ブリティッシュ・トラッド系アコースティック路線の二つになると思うが、私個人としてはZEPを象徴する音は間違いなくトラッド系アコースティック路線と思っており、極力、黒っぽいイメージが薄い曲が好きなので「聖なる館」の頭の3曲の並びなど快適に聴く事ができ、人から「ZEPのアルバムで・・・」等と聞かれようものなら迷わずに「聖なる館」をあげる事も少なくない。このアルバムを初めて聴いた頃、私はハードロック以上にプログレにも興味が沸いて来ていたので、よけいに感じるのかもしれないが。

そんなプログレ嗜好も有り、前4作以上に私は反応したのだが、と言っても小学生の小憎であったため多くの音楽体験をしているわけではない。しかし、間違いなく前4作とは受け止め方が違っていた。このアルバムからZEPを好きになったわけだが、オヤジになった今でも当時の嗜好は変わっておらず、誰かに感化された訳でもなく、コノ手の音が自分で欲した音であると実感する。

”The Song Remains The Same”の複雑なギターの絡みに欲していた何かを具体的に見せられた気がしたが二曲目の”The Rain Song”でその感覚は決定的なものになった。極限に美しく劣化したストリングス音のメロトロンに、開放弦で文字通り開放的な広がりを見せるギター。涙腺をこじ開けるようなピアノとドラムは”天国への階段”以上に孤高のZEP節を感じたのであった。そして”No Quarter”のヴォーカル・エフェクトと心地よく揺らぐ鍵盤の音と共に幻想的な奥行きは深みを増す。実際、ヒプノシスのアルバムジャケット画にマッチするのは”The Rain Song”と”No Quarter”であり、この2曲がアルバム全体を印象付けしているのだと私は思う。とは言え、全ての曲に関しても前4作を上回ると言うか、進化していると言うか、明らかにZEPの変化を感じるのだ。

しかし”The Ocean”で聴かれるボンゾのスネアの音は何なんだ!フラムのようでフラムじゃ無いが、明らかにキメの部分での音圧が違う。MIXでの事なのか、ボンゾの気が鳴らしているのか(笑)。この曲のスネアの音はとにかく凄い、私はこのドラムの音を聴きたさに”The Ocean”をPLAYする事もあるほどだ。恐るべしボンゾ!

少年期に聴いた本作”HOUSES OF THE HOLY”によって、私の頭の中の分類ではZEPは完全にプログレなのである。”The Rain Song”と”No Quarter”この手のZEPが一番好きだ。だからこのアルバムが好きなんだな。


このレコメンド文はどうでしたか?
2003/3/25 R-3 ブラック軍団
星無し


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