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チェット・ベイカー・シングス / Chet Baker
1995.4.26 TOCJ-5951 ¥ 1,835 (税込) CD
ザット・オールド・フィーリング / イッツ・オールウェイズ・ユー / ライク・サムワン・イン・ラヴ / マイ・アイディアル / アイヴ・ネヴァー・ビーン・イン・ラヴ・ビフォー / マイ・バディ / バット・ノット・フォー・ミー / タイム・アフター・タイム / アイ・ゲット・アロング・ウィズ・アウト・ユー・ヴェリー・ウェル / マイ・ファニー・ヴァレンタイン / ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー / ザ・スリル・イズ・ゴーン / アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥ・イージリー / ルック・フォー・ザ・シルヴァー・ライニング 


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朝ききたい
朝によく聴く。
“チェット・ベイカーは夜に限る”と言って憚らないジャズ喫茶のオヤジもいるにはいるが、私にとっては朝。

だって、<ザッツ・オールド・フィーリング>の出だしのソフトなトランペットと、メリハリの利いた、どこまでも“陽性”なラス・フリーマンのピアノだよ。

まだ覚醒しきっていないボーッとした頭で、コーヒーを入れ、タバコに火をつけて、軽やかで良い具合に力を抜けたサウンドに身を任せていれば、次第にご機嫌な気分になってくるというもの。

温いタオルで顔を吹くような、刺激は少ないけれども、心地の良いチェットのヴォーカルも寝惚けた頭を軽くマッサージしてくれる。

このアルバムの“湿気を含まないマッタリさ”は、ゆっくりと胎動し始める静かな朝の空気にはピッタリ。

2曲目の<イッツ・オールウェイズ・ユー>が流れ始める頃は、少しずつ覚醒しはじめた私の頭と、静かな朝のスローな時間がゆっくりとシンクロしはじめるのだ。


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2003/7/28 高野 雲
☆☆☆

「歌う気は・・・あるのでしょうか?」と、思わずツッコミたくなるほど、
ただ淡々とメロディを口ずさむ巨匠。

しかし、湿度が高くそれでいてクールに甘く浮遊するその歌声は他に類を見ず、
常に「なぜ」という単語と共に評価されてきました。
誇れるようなテクニックを持たずして“なぜ”あれほど聴衆を魅了できるのか。
酒と女と麻薬に溺れる人物から湧き出る音楽が“なぜ”あれほど繊細に艶やかなのか。

そして最期の“なぜ”は1988年にやってきます。
チェット・ベイカー58歳。ドイツ、アムステルダムのホテルの窓から転落死。
彼の遺体はトランペットとともに 路上で発見されました。
そして主亡き後の部屋からは、大量のヘロインが押収されたようです。

自殺、他殺、事故・・・噂は噂を呼びましたが、巨匠が泊まっていたのは2階。
いくらなんでも、2階から飛び降り自殺っていうのは ちょっと・・・。

なんにせよ、破滅の人生を自ら選択し、そして全うした巨匠。
ドキュメンタリー映画「Let's Get Lost」完成直後の死でした。
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     【偉人に学ぶ─ダメ人間の美学】 8/7号より抜粋
     http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000094229          


このレコメンド文はどうでしたか?
2002/9/5 ゆんちゃ
☆☆


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