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Tony Bennett On Holiday / Tony Bennett
1997.2.6 67774 ¥ 2,194 (税込) CD
Solitude / All Of Me / When A Woman Loves A Man / Me Myself And I (Are All In Love With You) / She's Funny That Way (I Got A Woman, Crazy For Me) / If I Could Be With You (One Hour Tonight) / Willow Weep For Me / Laughing At Life / I Wished On The Moon / What A Little Moonlight Can Do / My Old Flame / That Ole Devil Called Love / Ill Wind (You're Blowin' Me No Good) / These Foolish Things (Remind Me Of You) / Some Other Spring / Crazy She Calls Me / Good Morning, Heartache / Trav'lin' Light / God Bless The Child - Billie Holiday/Count Basie 


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 エラがいない、サラ・ヴォーンもいない。メル・トーメもいない、シナトラもいない。ペギー・リーも逝ってしまった。スタンダードを歌う大人のシンガーが今や極度に少くて、寂しい限りだが、トニー・ベネットは頑張っている。そしてますます元気にアルバムを作り続けているのが嬉しい。
 このところ、トニー・ベネットのアルバムは企画がいい。シナトラに捧げたもの、アステアの歌を集めたもの、アーヴィング・バーリンが作った歌を集めたもの、エリントンの曲特集、女性シンガーの代表曲をずらりと並べたもの、など。
 いずれも会社の企画ではなく、ベネット自身のチョイスによるものだろうとぼくは思っている。趣味がいい上にサービス精神に溢れている。彼のレパートリイもあるが、アルバムのための彼にとっての新曲もたくさんあり、それも興味深い。
 スタンダードが好きで仕方がない、スタンダードを歌うのが幸せだ、という気分に満ちていて、聴く方もハッピーになる。
 そういった一連のアルバムの中から、今日はTONY BENNETT ON HOLIDAYを聴くことにしよう。ビリイ・ホリデイの愛唱歌特集である。19曲入っている。ジャズ・ヴォーカル・ファンにはおなじみの曲ばかりだが、ベネットが歌うと当然のことながらベネットらしい味わいが加わる。
 そして、素晴らしいと思うのは、ベネットがジャズ・シンガーの先輩であるビリイ・ホリデイへの敬愛の気持がしっかりとにじみ出ていることだ。特にラストに入っているGod Bless the Childはホリデイとのデュエット。もちろん古い録音を使ったものだが、技術の向上もあって、本当のデュエットのようである。ナタリー・コールが父親と架空のデュエットをした先例もあるが、こちらも心に沁みる出来ばえである。


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2002/9/21 和田 誠
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