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すき / こだまさおり
1999.1.21 VIDL-30396 ¥ 840 (税込) CD
すき / かわいくなりたい 


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この曲は20歳のときに作った曲で、自分のオリジナルを初めてデモテープにした曲です。それ以前の曲は残していないので、私のストックの中で一番古い曲でもあり、その時のデモテープがデビューのきっかけにもなりました。まだ、二年半前のものですが、今となってはとても懐かしく、きっと私の中で一番たくさん歌ってきた歌です。
今回この文章を書くにあたって、あの頃どんな気持ちでこの歌を作ったのかを思い出してみました。
設定はわりと自分の中でしっかりとあって、歳は自分と同じくらい、「5年前のあの日」は15歳だから中学3年生。「悩みごと」は確か最初は、男のコが女のコに家庭の悩みを打ち明ける、といったものにした記憶があります。その後で詞の前後から女のコから男のコに、とも。悩みといえばオーソドックスに恋の悩み、とも受け止められるようになりましたが、最初の設定は前者のものでした。
この歌を23歳になった今あらためて歌って思ったことは、あの頃はまだ少し生々しいかったものが、「学生時代」と離れていくにつれて全体にせつなさが浸透し、アレンジも手伝って「今やっとわかったよ」と現在形なのにかかわらず、妙に懐かしい気持ちになる歌に仕上がったな、ということでした。そういった意味で、今回のレコーディングで強引にこの歌をチョイスし、前アレンジ段階での私の偏見を払拭してくれたディレクターにはすごく感謝していて、同時に、歌というものはそれに一番合うアレンジを欲しているんだ、ということにあらためて気付かされました。
私は痛切な歌は好きだけれど、「痛」の具合が激しすぎるものは苦手です。聴く人の心を切りつけ、えぐり、むしり取る歌は、それが好きな人が歌えば良いと思うし、私にとって愛せる「痛」の具合がどんなものなのか、そして私が作ってきた歌の中に、無意識下で流れていた統一性の輪郭のようなものがぼんやりと見えてきたことが、今回とても良い収穫になったと思います。
オブラートにくるむ優しさと柔らかさが、生ぬるいということとは似て非なるものだと感じられる、ゆとりのある歌を歌っていきたいです。

Byこだまさおり


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2003/5/20 馬具生活協同組合
☆☆


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