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| 久しぶりに伝統的なSpirtuals(黒人霊歌)のCDを入手しました。 先週、NYC滞在時に、Harlemのアーティストが立ち上げた話題のアートショップHarlemadeで買いました。 まずジャケが可愛かった。クッキーの缶のような丸い鉄の缶にCDが入っていて、色もビビッドで。 Harlem Spiritual Ensembleは、1986年にFrancois Clemmonsによって結成された6人のシンガーとピアニストとパーカッショニストによるグループです。 彼らは、Spirtualの持つ人間的気高さをとらえ、できるだけもともと歌われていたような形でSpirtualを歌っていきたいと考えているようです。 NYのカーネギーホールをはじめ、全米各地のホールや大学を中心に演奏活動をしており、ヨーロッパツアーも毎年やっています。 8曲目までのTraditional Spirtualsセクションでは、6人の歌い方が、ひとつになりながらもそれぞれが自由を持っているという、黒人音楽のコーラスの基本が分かりやすい形で提示されています。ひとりひとりはクラシカルなシンガーとして訓練されている発声ですが、フレーズのくずし方やハモリのラフさは当時の姿に近いと思います。 また圧巻なのが、9曲目からの「Sisters of freedom」。これは、19世紀のアメリカで、奴隷制と性差別をなくそうと戦った女性、Harriet TubmanとSojourner Truthの人生をもとに書かれた物語風の歌曲です。Harriet Tubmanは、元奴隷であり、Underground Railroad /地下鉄道(合衆国北部やカナダへ黒人奴隷が逃亡するのを援助した秘密組織)の代表的指導者でもありました。また、Sojourner Truthは婦人参政権の獲得のために運動した女性であります。 これが歌と語りだけで、情景が浮かんでくる、すばらしい劇音楽になっていて、美しくも、悲しく、アフリカからアメリカへと移され、大切にするものたちと切り離された彼らのすがたが浮かび上がってきます。 09. I told Jesus it would be all right if he changed my nameは、Roberta Flackがアルバム「First Take」の中で歌っているのと同一曲です。 また、Thomas A. Dorseyの曲である、17. The Old Ship of Zionは最高のゴスペルソングです。最後の19. I'm Goin' Through (Finale)は、ファンキーなビートにのって希望と強い意志をもって天国までマーチするというイメージで、いろんなSpirtualの曲がRepriseしては、またI'm Goin' Through に戻るという、まさにFinaleという展開で大満足です。 いやあ、生で聞いたらこれはもっとすごいことになってるんだろう。みなさんも、アメリカ各地に滞在時にこの名前を見かけたらぜひコンサートに行ってみてください。 またまたレアなCDを紹介してしまいました(笑)。 それにしてもHarlemおそるべし。
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