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ロックギターの持つ魅力に取り付かれた人は必ずといって良いほど この人に巡り合うことになると思いますが、そんな人達にとって、 どうしても避けて通ることのできないのがこのアルバムです。 ヤードバーズ、ジェフ・ベック・グループ、BBAというハードロックの 名作を次々と世に送り出してきた後、突如として『ギター殺人者の凱旋』 というインストゥルメンタルアルバムを発表し、そのクロスオーバーな 作品はファンの間でも賛否両論を呼んだようです。 このアルバムは『ギター殺人者の凱旋』の次に発表された同系統の作品で、 前作の路線を更に進化させたもので、ジャンルにこだわらない、いわば 「自由な発想」で作り上げられた作品です。 という私、今だからこそ「自由な発想」とか言って冷静に評価できるので すが、高校生の時に初めて聴いた時は『げっ、な、なんだ?この フュージョンは!これじゃあ、まるで高中正義じゃないか。』と失意の どん底にたたきつけられた覚えがあります。 『音が新しすぎる』っていうのもブリティッシュロックファンにとっては なかなか痛いものがあり、色んな意味で考えさせられるアルバムでした。 それでも高校生くらいの年頃っていうのは内容云々以前に、名前とか権威 に非常に弱い時期なので、『内容はどうあれこれは絶対に好きにならなけ ればならない。』という気持ちで聴きつづけました。 無理無理聴きつづけていたらいつしかそれなりに気に入るようになって いくもので、それは、プロレスラーの高田延彦が、イヤイヤちゃんこを たくさん食べ続けて身体を大きくしたというのと同じです。(?) A-1の『レッド・ブーツ』はもうハードフュージョンという感じで、 かっこよさという点では申し分なく、なんでプロレスラーの入場テーマに 使わないんだ!とこれまた怒り心頭になるような曲。 確かに曲自体はどれもよく練られているので、一度気に入ってしまえば 抵抗なく聴きつづけられるアルバムではあると思います。 ハイライトはやっぱりB-1でしょう。この曲、邦題をそのまま『ブルー・ ウィンド』としていたらなんてことなかったんかもしれませんが、 『蒼き風』という邦題が素晴らしく『青き風』としなかったことで、 カリスマ性を持たせることに成功しています。 ビートルズの『抱きしめたい』と並ぶ正に邦題の勝利。 ジャケットもたぶんそのイメージなんでしょうね。 ちなみにこの曲はライヴ版ワイアード、『ライヴ・ワイアー』に 収められているのですが、そこでの『蒼き風』は途中ヤードバーズの 『トレイン・ケプト・ア・ローリン』のリフが挿入されていて絶品の 出来です。 また『ラヴ・イズ・ブルー(恋は水色)』ならぬB-4の『ラヴ・イズ・ グリーン』(たぶん意識してつけた曲名)はジェフ・ベック・グループ 時代の泣き泣きバラードに通じるものがあって、夜寝る前に聴くには うってつけの1曲で、アロマテラピーなんか目じゃない安眠効果を 得られます。
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| 「レッド・ブーツ」 ロックの枠を超えたギター・テクニック 「ジェフ・ベック」(Jeff Beck:イギリス) インスツルメンタル曲にも、ハードなフュージョンにも抵抗なければ、この曲やアルバムのすばらしさは実感できるはずです。 「ブロー・バイ・ブロー」「ワイアード」と全曲インスツルメンタル曲で構成されたアルバムが続きました。私が衝撃的だと思ったアルバムが「ワイアード」です。この「アルバム」に出会って、「ジェフ・ベック」の音楽が好きになりました。 「レッド・ブーツ」はアルバム「ワイアード」の出だしの曲です。このクロスオーバー・サウンド(現フュージョン)の凄まじさは感動ものです。ジェフ・ベックのギターもすばらしいですが、シンセサイザー、ドラムスなどとの攻めぎあいはまさにバトルで緊張感は凄まじいものがあります。クロスオーバーのプレイヤー、ナラダ・マイケル・ウォルデン、ヤン・ハマーなども聴きものです。ヤン・ハマーはクロスオーバーのマハビシュヌ・オーケストラのメンバーです。「ジェフ・ベック」はこうしたプレイヤーと競演して驚異的なギター・プレイをします。ロックを超えてジャズまで踏み入れて持てる能力のありったけを出しました。 アルバム「ワイアード」では「蒼き風」「ラブ・イズ・グリーン」など聴きものは多いのですが、「グッバイ・ポーク・パイ・ハット」もいい曲でジャズ・ミュージシャンのチャールズ・ミンガスの曲です。チャールズ・ミンガスはジャズ・ミュージシャンでも個性的な曲を作ります。「ブロー・バイ・ブロー」の中に「セロニアス」という曲があります。これもジャズ・ピアニストでラウンド・ミッドナイトで有名なセロニアス・モンクのことでしょう。 「ブロー・バイ・ブロー」も「ワイアード」もいい曲揃いです。特に「ワイアード」は衝撃的で感激しました。こんな音楽に会えてたいへん嬉しかった。 ジェフ・ベックの代表曲:「監獄ロック」「迷信」「シーズ・ア・ウーマン」「哀しみの恋人達」「分かってくるかい」「ラブ・イズ・グリーン」「レッド・ブーツ」「蒼い風」「グッバイ・ポーク・パイ・ハット」などアルバム:「ワイアード」「ブロー・バイ・ブロー」「ベック・オラ」など
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