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| ベッドから起きて自分の体重を支え地上に立つ。身体はまだ重い。 いろんな記憶がよみがえってきて、片づけることが山はほどあるのに 気づく。 今日の仕事のことやプライベイトで郵送しないといけないものや手紙の 返事も書かないといけないな。 洗顔をすませ、神様、仏さまにあいさつをして、車のキーを握って表に 出ると、もう太陽は暑い光を放っている。 そうだ。「アマテラスオホミカミ」さまだ。 こちらにも合掌をして「今日1日お願いします。」と車に乗り込む。 運転中にふと、「あれ、今日の会議の原案を作ってなかった。 まずいぞ〜なんとか休憩時間にやるしかないな。会議に間に合うかな?」 「あっ、郵送物は荷造りしているのに今日も郵便局にいけない。」 そこらじゅうに散らばった片づけることがまた記憶によみがえってくる。 車の中にはいつの間にかニックロウの曲に変わっている。 「懸命なのに、誰も気がついてない。 まるで、山に咲く水仙のようだ 降り積もる雪になす術を知らないみたいに」 ニックロウは実にしなやかに軽やかに歌っている。 いつもニックロウを聞いて感じるのは軽やかさ、ナチョナルさだ。 いつだってどんなときだって軽やかにわたっていく風のような シンプルなビートにポップで粋なメロディ。 風のような軽さ。 「いきだね〜」と感じた瞬間にでアスファルトから懸命に咲いて いる草や木々に気がつく。すれ違う自転車のおばちやんも懸命だな。 雲も流れているな。信号待ちで花壇の鮮やかな花にも気づく。 おーライフゴーズオンだ。とにかく生きてることに感謝だなって 気分になってくる。 「よいときも病めるときも いつも笑みを浮かべてそばにいる女性はいるだろうか 本当の愛は砂砂利を旅するものだから」 しんどいときはそれが人生ってもんさって感じで軽やかに舞う風 こちらがハイでうれしいときは、吹き抜けるように背中を押してくれる風 こちらがどんな状態でもこんなにすんなり入ってくる音は少ないように 思う。 ニックロウはウェールズのシルバーフォックスと呼ばれている。 実に粋な音楽職人という感じがする。 まさにローズ オブ イングランドだなと思う。 そういえばまだアンプグドなんどいう言葉がないときにさっそうと 来日して小さなライブハウスで黒のスーツに胸には薔薇の花をさし ギター一本で会場をダンスホールにしていた。 超名曲の「クルエル トゥビー カインド」では会場の屋根が ぶっ飛んでしまいそうな勢いで全員歌っていた。 どの曲もコーラス部は観客がみんなで歌っていたことを思い出した。 ニックロウはどこにでもどんなところにも何にも気にしないで 渡っていく風だ。 どんなことがあってもそれが人生ですべてそこに大切なものが つまってるんだからって歌っているようだ。
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