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| 類似する音楽が少ないと、そのアーティストがダメになったり死んだりすることによって、その音楽自体の継続が絶たれてしまって聴き手としては悲しいのだが、最近は継承したり、大きく影響を受けたアーティストを前面に出す志向のアーティストも多く、嬉しいやら悲しいやらなのであるが、それはそれで新しくなくても方向性に共感できればOKなのである。 それは決して物まねでは無く影響の反映と共有であり良しとしながらも、音楽のジャンルを細分化させ世界を閉ざした感もあり、今となってはアーティストの姿よりも出音で判断し、純粋に音楽だけを嗜好するのには持って来いなのかもしれない。 私の生活の中で重要なアルバムの一枚に「ニコ」の「チェルシーガール」があるが、死と共に生産は不可能となり、繰り返し同じ物を聴かなくてはならない。それもOKなのだが、時として同じテイストで違うものを求めるのは当然であり、自分の嗜好の類似品を捜し広げるのも音楽を聴く者としての楽しみの一つであるのは普通の事だ。 マジースターに関して私は何も知らない。アーティストには申し訳無いが、私にとってニコのチェルシーガールの延長としてそれ以上を求めていないのだ。 マジースター本人達の志向がどうであれ、ニコの幻想を追っている私としては音さえ有れば十分なので、美しく静で有ればOKなのである。それは当然にアーティストの能力は認めた上での事である。 マジースターとは、ルーリードとニコのコンビ再来のようで、とにかくマジースター本人達の志向がどうであれ、ニコ好きオヤジにはとてつもなく嬉しい音だ。まーおそらく本人たちも影響されている事は音を聴けば十分以上に感じ取れるが、「She Hangs Brightly / Blue Flower」って曲の最後のギターなんて、そのまんまルーリードフレーズで涙出るくらい嬉しくなる。そして曲の随所にタンバリンが使用されベルベット感をいっそう感じさせるのである。薄いガラスの球を手のひらに乗せた感覚。いやがうえにも引き込まれるサウンドである。 甘く美しく気だるく、影や暗さの中に独特の果実臭を漂わす絶妙なヴォーカルは、高揚する事を否定したように淡々と流れるメロディーに絡みつく。 そして聴き手を骨抜きにするドリーミーな歌声に纏わりつくようなスライドギター。 どのアルバムも確立した世界を持った傑作であり、ニコ、カーボーイ・ジャンキーズ好きには大当たりのアーティストである。どのアルバムも傑作。
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