topへ レコメンダーリスト レコセル?


宇宙 日本 世田谷 / Fishmans
1997.7.24 POCH-1640 ¥ 3,058 (税込) CD
POKKA POKKA / WEATHER REPORT / うしろ姿 / IN THE FLIGHT / MAGIC LOVE / バックビートにのっかって / WALKING IN THE RHYTHM / DAYDREAM 


4人がレコメンドしています

自分もレコメンドを書く
Recommend!!
の関連アイテムを
空間を切り裂いた光に手を伸ばしてみる。
でも光は僕達につかめるものじゃなくて、
いつも伸ばした手をすり抜けていく。
ただ光が当たっている肌に感じる暖かみは、
ただ現実なものとして記憶に残される。

空間を漂う音に耳を貸してみる。
でも音は、鼓膜を揺さぶった後、
すぐ姿を変えて消えてしまう。
ただ音を捉えているときの感傷は、
ただ夢のものとして意識に刻まれる。


音を光として、眩しすぎるほど鮮明に描きあげた世界。
もし、記憶も意識も全て宇宙から来たものなら、
僕らが地球に、世田谷に立っている意味はなんだろう。

宇宙から見える地球が美しいのは、
普段それがあまりに僕らに近すぎて見えないものだから。
あどけない僕らが立つことのできない、
近すぎず遠すぎない絶妙の位置。

フィッシュマンズと佐藤伸浩は、この円盤の中で、
その 「美しい位置」 を艶やかに泳ぎ続けている。


このレコメンド文はどうでしたか?
2005/9/2 うるお
☆

《頼りない天使が歌う歌はぼくらをあったかくしたよ》

中学のとき、校内放送で誰かが流した「MAGIC LOVE」が
ぼくとフィッシュマンズとの最初の出会いだった。
邦楽チャートのトップ10しか聴かないような
普通の中学生だったぼくがそれを気に入ったはずはない。
それでも、J-POPとは明らかに耳障りのちがう
その音、その声が強く頭に焼きついたことは確かだ。

佐藤伸治の「うた」は、いわゆるカフェ系ミュージックや
癒し系とくくられるような歌とははっきりと異なる。
それでも、カフェでフィッシュマンズが流れだすのは
わりとよくあることで、それはとても似合っているし、
時に信号待ちで隣の車のカーステレオから聞こえてくる
「バックビートにのっかって」は憎たらしいほど最高だ。
朝、昼、夕方、夜、どんな時間にどんな場所であっても
彼らの音と出会うときのドキドキはちっとも変わらない。

第2期フィッシュマンズの集大成とも言うべき
この「宇宙 日本 世田谷」というアルバムは
そんな感覚をもっとも鋭敏にしてくれる作品だ。
鋭敏、といっても決してピリピリするのではなくって
気がついたらいつもよりたくさんのアンテナが立っている、
言ってしまえばナチュラルにキマってるかんじ。

1曲目の「POKKA POKKA」からして、低音量ではじまり
佐藤伸治の声が響くまでの緊張感とその後のカタルシスは
ちょっと普通の音楽ではありえない次元の話だし、
「WEATHER REPORT」はPVそのままに透明な膜のむこうで
声、言葉、メロディー、そしてリズムが鳴っていて
まるで羊水のなかに浮かんでいるような気分になる。
「WALKING IN THE RHYTHM」に至ってはもはや、
歩いているのがはたして自分なのか彼らなのか、
どこをどうやって歩いてるのかすら覚束ないほど
わけのわからない場所へトリップしてしまう感覚。

けれど、フィッシュマンズは幻想を鳴らすわけではない。
あくまでリアルの延長線上にあって、自由に行き来できる、
そんな音を響かせていたんだと今になっておもう。
それこそドラッグみたいなものかもしれない。
ぼんやりする頭で、逆に夜空の星がひとつひとつ
鮮明に数えられたり、研ぎ澄まされた感覚なのに
目の前にあるものがいきなり100倍に増えたり。
楽しい時間はいつか必ず終わってしまう。
それでも楽しい時間を精一杯楽しむための音楽が
この日本という国でひとつ生まれたという事実は
ぼくらにとって最上級に幸せなことなんじゃないか。

最後に、ぼくが彼らへのオマージュとして書いた
「LOVE ALWAYS」という詩の最後の一連を載せたい。
フィッシュマンズは、紛れもないリアルだった。
そして、これからもずっとそうでありつづける。


 ぼやぼやしてるうちに
 戦争がはじまってしまうから
 早くうちに帰ってテレビつけないと
 きみの好きなレコード屋には
 フィッシュマンズも置いてないのに
 恋人たちは愛を語りあってるぜ

 


このレコメンド文はどうでしたか?
2005/1/22 chori
☆

二日酔いの体にも、元気な体にも、ポカポカの日ざしの中でも、深夜でも、
違和感なく溶け込む。ハッピーだ。
それは、佐藤伸治のやさしい声が、そうさせてるのかもしれない。

悲しい事があったり、不安になったりして、ぎゅっと縮こまってしまった心をほぐしてくれる。全部ひっくるめて包んでくれる。
良い日も悪い日もあるさ。それでいいんだ。って笑顔に導いてくれる。


このレコメンド文はどうでしたか?
2004/2/21 anoa
☆


もっと読む


topへ レコメンダーリスト レコセル?

トップへ (C)Copyright 2002. All rights reserved by RespectMusicJapan
webmaster@recosell.com