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| 魂へ届くゆるやかな声 タフな日常から解き放たれて、窓を開けると夏の夜の風が流れてくる。 外を見ると星が輝いているのに気がつく。白いカーテンをさらに夏の風が あおっている。昼の暑さとはうらはらによく冷えた夏の夜風が 入ってくる。 空には星が降るように輝き、思わず手を合わせて合掌したくなる ような夜。。。。。。 そんな夜がほしいのに、アスファルトの熱さえ冷めないばかりか、 窓を開けると熱風のような風が時折ふいてくるような夏の夜が 続いています。 ジャマイカでは時折50度近い熱風が吹くと聞いたことがありますが それは自然の熱風であって、私が感じるアスファルトやビルからの 熱を含んで抜けてくる風とはあきらかに違うでしょう。 私はCDを探してマークノップラーの「GOLDEN HEART]を手に取り 7曲目のア ナイトインサマー ロングアゴウを流しました。 突然バグパイプのような音色のメインメロディが あつい空気を冷ますように曲を開いていきます。 バッキングに透明な高音弦をだけを使ったような アコースティックギターが奏ではじめたかと思うと いにしえから聞こえていつもそこにあったような風景がひろがり 魂に黄金の光が灯ったような映像が彼方からやってきて 遠い夏の日に聞く者をつれていきます。 そこには、時間がとまったような夏の夜があってだんだんと その風景が近づくように見えてくるのです。オカリナも美しく 間奏を奏でていきます。 蒼い夜空にこぼれるように光り輝く星たち。 夜風にぱたぱたあおられる夜祭りの小さな旗。 お地蔵様が祭ってある拝殿へと続く石の階段は、 安っぽい、うすいゴムぞうりを伝わって、夏の昼の温度を十分吐き出した、 石の心地よい冷たさを感じさせてくれる。 階段の両脇には小さな夜店が並び、東京ケーキ(たこ焼きのような 小さなスポンジケーキ)やブリキのおもちやが並んでいる。 緑色の戦闘機の形をした小さなハッカパイプ。 階段の上の方からは祭りばやしの音のように横笛や太鼓の音が聞こえる。 階段をあがるとせまい境内にせんすを持ったおじさんたちが笑っている。 どの人も笑顔で、夏の夜風の冷たさを味わっている。 お参りが終わるといよいよ、何か買ってもらえる。 心をうきうきさせて階段を父の手を引き降りていく。 ブリキでできた小さな電車。ゴムの円の上を走り続けるが、やがて 止まるので、ゼンマイをまた巻く。ハッカパイプは大きくならないと まだ、買ってもらえない。 階段を下りて振り向くと、秋の取り入れを祈願したお祭りの光が 明るく見える。 星は降りそそぎ、夏の夜風が気持ちよく流れていく。 はるかな夏の夜の風景。 気がつくといつの間にか曲は終わっていました。この曲はそんな 夏の夜の風景をつれてきます。 でも、そんな風景は道に迷い、他の空間に迷いこまなくても 感じるだけでずっといつもそばにあるようにこの曲が気づかせて くれるのです。 A NIGHT IN SUMMER LONG AGO THE STARS WERE FALLING FROM THE SKY........ ※[「 GOLDEN HEART 」 MARK KNOPFLER / VERTIGO PHCR-1420]
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