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| 杉本恭一がレコメンドする1枚 俺は、10代の頃にストーンズって通ってないんですよね。初めてストーンズのアルバムを買ったのは、確か20歳くらいのとき。それがこのアルバムなんですよ。当時サイケ系の音楽にハマッててたんだけど、曲というよりもジャケットを見て興味を持ったんです。でもこれ、ストーンズのなかではあまり人気のないアルバムらしくて、当時ストーンズファンの友だちにダメ出しされちゃいました(笑)。 アルバムを買っても、タイトルだとか何枚目のアルバムだとかってあまり覚えてないほうなんですね。それよりも、ジャケットがどんな感じでって言ってもらったほうが「あー、あのアルバムね」ってすぐにわかる。それぐらい、僕にとってはアルバムのジャケットって印象に残るし、重要なんですよね。 前回紹介したビートルズのアルバム(『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 』)同様、このアルバムもジャケットがかなり好き。ストーンズがビートルズに対抗して作ったアルバムらしくて、ジャケットがよく似てるんです。サイケサイケした感じとかが。手掛けたのも『サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド』と同じ写真家のマイケル・クーパー。CDだとわかりにくいんだけど、よーく見たらジャケットの中にジョンやポールの顔が写ってるんですよ。 ジャケットだけでいえば『サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド』のほうが好きなんだけど、中身は同じくらい愛着がありますね。すごくサイケなサウンドで、音がカラフルってゆーか、聴いていて色を感じるんです。しかも多色。サイケなアルバムなのにギターがすごくかっこよくて、声にトレモロ使ってたりしてボーカルの処理とかにもかなり凝ってる。一番好きなのは6曲目の「シーズ・ア・レインボウ」ですね。ピアノだけで耳を持ってかれちゃう。この曲は、以前MacのCMで使われたことがあるから聴いたことがある人も多いと思うんだけど、なにしろあまり人気がないアルバムの曲じゃないですか(笑)。だからストーンズファンは、MacのCMで耳にしてから、このアルバムを探しまくったんじゃないかな。 後追いで20歳の頃からファンになったけど、今でもストーンズの中ではこのアルバムが一番好きですね。23歳ぐらいまでグラフィックデザインの仕事をやってたんだけど、マーカーとか使って絵を描いたりするときによく聴いてました。何か発想をしたり、考え事をしたりするときにピッタリなアルバムなので、ぜひ聴いてみてください。
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