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| ジャズギタリストの巨匠、ジョー・パスの1973年に発表された作品。 Virtuoso(巨匠)とは大胆なタイトルだと思うがそのタイトルに見劣りしないアルバムである。 ギター1本、生音での録音だがかなり特殊な形態。 使用しているギターはGibson ES-175。 これはジャズではよく使われるフルアコースティックギターだが基本的にエレキギターである。 このようなフルアコースティックギターは通常のエレキギターに比べ生音がしっかり出てその生音をきれいに増幅させる、というのが本来の使い方である。 生音が大きいものもあるがES-175は基本的に生音がでにくいギターである。生音が大きいとハウリングもおきやすいのでこのような作り方をしているフルアコは多い。 そのES-175をアンプを通さずにダイレクトに録音したのはおそらく初めてだと思うし、このような使い方はジョー・パス以外に心当たりがありません。 その結果どのような演奏になるのか、これがVirtuosoと呼ぶにふさわしい演奏となった。 普通のアコースティックギターやクラシックギターの生音のように長いサスティーンや音の広がりはないが、太く、しっかりとした音がはっきりと出ていていかにも生音、というギターの響きと弦をはじく生々しい音が聞こえてくる。 これは弾き手の技術をストレートに表現してしまう、よって並みのギタリストではとてもチャレンジできない録音である。 卓越した技術に裏打ちされた奏法とES-175の生々しいまでの生の音色。 ジャズを聴かない人でもなんらかのギターを弾く人にとってはいろんな意味で参考になるでしょう。
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