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| THE ROOTSの中でTinaが一番好きなアルバムがこれ!彼らを聴きだしたのは、クラブで耳にしたのがきっかけなのね。ラップって打ち込みが多いんですけど、彼らは生だったので、すごく面白いなぁと思ったんです。このアルバムのジャケットは、5種類あって(アメリカで発売された初回限定盤4種類+通常盤)私はこれ(スペードのエースのカードを握り締めて絶命したギャングの手のアップ)が、パっと目に入って買っちゃいました。 このアルバムはサウンドが温かくて、全体的にすごく音楽的だと思うんです。流行を追っているというよりも、普遍性があるアルバム。どの曲もトラックが好き!ヒップ・ホップって気分とか時間帯によって、OKな時とあんまり聴きたくないなという時と分かれるけど、彼らのアルバムはいつでも、大丈夫!何回繰り返し聴いても全然飽きないんですよ。それにね、すごくライブも楽しいの!今年4月に東京、大阪、名古屋、福岡でTHE ROOTSのライブがあって、私は東京と大阪に行ってきたんです!最初東京だけのつもりだったんだけど、東京のライブの後に彼らと食事をしてたら、「大阪もおいでよ!」って誘われて、「行く行く!」って大阪も行っちゃいました(笑)。ライブは、曲の合間に他のアーティストの有名なトラックを取り入れたりして、自由自在にどんどん進行していくんですよ。セッションみたいだったな。例えば「エリーゼのために」の最初のフレーズをサンプリングしたりして、洒落っけたっぷりで。生ってやっぱりすごいな、と改めて思いましたね。 彼らはフィリー(フィラデルフィア)出身なんですけど、私が買うCDは、彼らに限らず「フィラデルフィアサウンド」が多いということに、最近気がついたんですよ。CDを選んでいるときは、アーティストがどこの出身かなんて意識していないけどね。「温かくて土っぽい匂いのする音楽」という共通点があるんじゃないかな。今、そういう音楽に惹かれているんです。前に紹介したエリカ・バドゥもすごくフィラデルフィアサウンドっぽいですしね。「YOU GOT ME」には、エリカ・バドゥのほかに女性ラッパーのイブという人も参加していて、彼女もフィリー出身なんですよ。THE ROOTSはフィリー出身の人たちとコラボレートしていることが多いですね。 THE ROOTSは、「TIME」誌で行なわれた「一番好きなヒップホップバンドは?」というアンケートで、第1位になったんです。それは詩が、ラップで良くあるような「オレってすごいだろ?自分大好き!」的な感じではなくて、硬派でインテリジェンスを漂わせる内容だからだと思うんですよ。歌詞に社会性やメッセージ性が含まれていて。通常盤のジャケットに、黒人たちが白人警官に追われている瞬間を納めた写真(ブルックリンのベッドフォード・スタイヴサン地区で暴動が発生したときの一コマ)を使っているところからも、THE ROOTSの立ち位置がうかがえますよね。 あと、1曲目なのに「54 ACT WON」って表記されているでしょ?これは、彼らの作品の通し番号なんですね。過去があるから、今があって、今があるから未来に続く…みたいな。こういうところも良いなって思うんですよ。すごく細かいことだけど、表記からも彼らが継続性を大切にしていることが伺えます。このアルバムの何曲目が何かっていうのが分かりにくいんですけどね(笑)。 そうそう、彼らはミュージックビデオも良くて、このアルバムだと「THE NEXT MOVEMENT」や「YOU GOT ME」が面白いんですよ。okayplayer.comっていうサイト(http://www.okayplayer.com/)で見られるのでぜひアクセスしてみてね。
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