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| レ・ヌビアンはフランス出身の姉妹デュオで、シャーデーの「The Sweetest Taboo」をフランス語でカヴァーしたことで話題となりました。UKソウルとは違ってヒップホップ色が強いですよね。ドラムパターンはヒップホップだったりするんですけれど、DJの人が作るパターンと生ドラムでのパターンの融合がまた面白いんです。 中でも一番好きな曲は「MAKEDA」。彼女たちのルーツであるアフリカを辿った曲です。彼女たちのお母さんがカメルーン人なんですけど、母方のルーツであるアフリカを思わせる曲が多いんですね。この曲を聴くと、アフリカの風景が浮かんでくる感じがするんです。土の香りがするような、またセピア色の景色が見えるような。全体的に、温かさが溢れていてそこがまたいいんですよ。 このアルバムには、エリカ・バドゥを手掛けたTim Lathamがミキサーとして参加しているんですが、それもあってか、全体的にジャズテイストに包まれていますよね。ほかにもドラムの音を聴くと、エリカ・バドゥがルーツにあるなぁと思うし。しっとりし過ぎず、リズムも適度にあって、家で聴くのにピッタリ。でも、エリカ・バドゥは夜の雰囲気だけど、レ・ヌビアンは朝の感じかな。 レ・ヌビアンは、単にフランス語でR&Bを歌いました、というようには聴こえないんですよね。もし、英語で歌っていたらこんなに情景が目に浮かぶ1枚にはなっていないんではないか、と思うんです。フランス語の響きがあるからこそなんじゃないかな。特に歌の場合、言葉の響きがとても大事だな、ということをこのアルバムを聴くと感じるんですよ。言葉が持つ響きによって音楽の聴こえ方が変わってくるのが、とってもよく分かるんです。14曲目の「VOYAGER」も、アコースティックギターとパーカッションというシンプルな構成なんですけど、だからこそ、言葉の持つ響きが際立つのだと思うんです。情景も伝わってきますよね。 彼女たちの場合、例えばR&Bみたいに一つのジャンルにくくれないところも素晴らしいと思う。“レ・ヌビアン カラー”がはっきりあるところも好きです。ジャンルにこだわらずにシンプルに伝えたいものを伝えていくスタイルっていいですよね。あと、ちょっとしたメロディラインに「あっ、やられた!もう、好きっ」と思う時があるんですよね。どのフレーズが、というよりほんのわずかな数音で、見事にポイントにはまっちゃうんですよ(笑)。
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