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| 前回紹介したサントラ盤「THE MIGHTY」の中のStingに続いて、Stingつながりなんですけど、これはもう絶対お勧め。これは、ライブのドキュメンタリーなんですけど、タイミングを合わせているわけではないのに、リハーサルが終わって明日ライブだねっていうときに9月11日の出来事が起こるの。すごく気持ちが盛り上がっているときに、一気にバーンと落とされる感じなんです。 Stingは、イタリア・トスカーナに自分の家を持っていて、そこにはスタジオがあって、庭もあるのね。で、ガーデンライブをやろうってことで、世界各国から自分の信頼するミュージシャンを集めてリハーサルをするの。そして、最終的に自分の庭で近所の人だけ集めてライブをやる。それをインターネットで配信しようってことを企画する。このライブまでの時間をリハーサルも合わせて全部撮ってある。だから、彼はいつもベースを弾いているから、ベースをおろすと歌えない、歌詞が分からないなんてことが発覚したりなんてこともあったりするのね。そして、「よし、これでリハーサルもバッチリだね」ってみんなで食卓を囲んでいたら、その日が9月11日でテレビにあの瞬間が映ってるの。そこで、Stingは、「僕はもう歌えない、僕はこんなことはもうできない。」って言う。 でも、みんなに「君は、どう思う?」、「君は、どう思う?」ってひとりひとりの意見を聞いてちゃんと話し合っていく。それで、最終的には歌っちゃいけない曲は外してやろうってことでライブをやるんですけど。その過程が全部ドキュメントとして残っていて、本当に、ものすごく考えさせられた。あの9月11日の次の日に私自身がコンサートやっていたとしたら、歌えない曲もあったって思うのね。それも含めてすごく考えた。 彼らの場合は、特にいろんな国の人が混じっているミュージシャンの中でやっているっていう環境というのもあるし、それぞれのミュージシャンの国の国柄もあるんだけど、人は、これぐらい違うっていうか、考え方が違うんだなって思った。ある人は、「このために歌おうよ」って言うし、ある人は、「こうだからやめようよ」って言うし。彼らはみんな、同じ9月11日の出来事に対して言っているんですけど。「みんなで集まって聴きたい、この瞬間だけでも愛情に包まれたいと思うよ」って言う人と、「音楽を聴くことではとても足りない」って言う人と、反するふたつの意見があって、でも両者が同じことを思っている。そのどっちがベストだろうってことで選んでいくドキュメンタリー。これは、もう貸したいくらい、観て欲しい。 このコンサートの1曲目にStingは「Fragile」を歌うの。「Fragile」の歌詞には、暴力に対して、「人というものがどれほど脆い存在か ぼくらがどれほど儚い存在か」と歌う部分があって、9月11日のテロで亡くなった人や被害を受けた人、その家族に対して捧げている。私は、去年一年ずっと「Fragile」歌ってたもの。 前回に紹介した「THE MIGHTY」では、人は強いって思った。それに対して、これは、人は儚いっていうのを感じる。絶対観て欲しいし、聴いて欲しい。本当に多くのことを考えることができるから。
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