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渋旗 / 渋さ知らズ
2001.12.22 B-21F ¥ 2,940 (税込) CD
火男 / ライオン / 股旅 / 諸行でムーチョ / 反町鬼郎 / Pチャン / 仙頭 


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「何でもかんでも自分の好き勝手なようにしていたら、『個性的なヤツ』と思われるだろうけど、同時にただの自己中って事でみんなからハブにされるのは目に見えているわけだ。だから、ある程度自分の我儘が通りそうな、同じような価値観を持っていそうな奴らを見つけて『仲間』を作ろうとするわけだが、そいつらとおててをつなぐためには共通の話題を見つけなきゃならない。で、そいつらが読んでいそうな雑誌を読み、そいつらが見ていそうなテレビ番組を見るわけだ。で、『こいつとなら話があいそうだ』とお互い思った時に初めて『仲間』になるわけだよな。で、ちょっとずつ『仲間』の様子を見ながら自分の欲求を小出しにしつつ、仲間内における『自分のキャラ』を固めていく。そこでだ、君の主張する"個性"というのは、実のところ君が周りからハブにされたくないがための虚勢と、自分の我儘との妥協の結果にしか過ぎないんじゃないのか?しかもだ、その"個性"ってのも結局『仲間』として認められたいがためのモノでしか無いのであって仲間内でしか通用しないから、世間一般から見たらただの『自己中な野郎』としか見えないわけだ。いや、そこら辺の理解の無い古臭いオジサンオバサン連中のように、茶髪にピアスがはしたないと言いたいわけじゃないよ。でも、それを"個性"だと主張するのは俺から言わせれば馬鹿馬鹿しいと思うんだよ。しかも君、明らかに眉剃り失敗してるだろ?オレが思うにだ、"個性"ってのはそういうのじゃなくて、体の内側から自然とにじみ出て、人を惹きつける何かなんじゃ無いのか?つまりだ、君が言う"個性"というのはあくまで『仲間内で造られたキャラ』にしか過ぎないのであって、内側からにじみ出る『本来の個性』とは全く次元の違うものなんだよ!」

 などといったような、"しゃべり場"めいた話はどーでも良くなってしまうこの一枚。「渋旗」は、渋さ知らズの何たるかが最も良く表現されている、最高のアルバムだ。いかれた連中が群れを成して出来上がった、極彩色の大家族ジャズバンド。この一枚をかけたとたんに、皆の脳味噌は全て渋さ知らズの色で染まる。彼等ほどの人数になると、もはや一人一人の個性なんてのはどうでも良くて、いや、むしろ強烈な個性の一つ一つが、渾然一体となってスピーカーから飛び出し、頭の中を強力にしびれさせてくれるのだ。気がつくと自分も渋さ知らズの一員になって踊っているかのような気分になってしまうから不思議だ。とにかくこれで人間関係のわずわらしい事なんかもあっという間に吹っ飛んでしまう。集団による華やかな狂騒。この一枚であなたも渋さ知らズ。そしてライブに行こう!


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2003/6/8 虚空猫
☆


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