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| きたぁー。久々ココロを深海まで引っ張っていってくれるソロピアノゴスペル。しかも新譜です。 しーんとする空洞が自分の中にある。お祈りするときに、そこにひたひたと水が入ってくる。 まるで深海のような、あたかも地上4000メートルのような、自分以外には誰もいない空間に連れていってくれる音楽。 Eric Reedは、Winton Marsalisとの共演で注目されましたが、今では各界で引っ張りだこの若手実力派ジャズピアニスト。 彼のお父さんはバプティスト教会の牧師で、教会で育ったEricは5才の時から教会でゴスペルピアノを弾き始めたそうです。 そして2002年に彼の父が亡くなり、彼はこのアルバムをお父さんに捧げました。 初めてのソロピアノアルバム。きっと子供の頃から毎週日曜日に何度も聴き、弾き、まるで自分とひとつになっているような賛美歌やスピリチャルズ(黒人霊歌)、そしてゴスペルの数々を思う存分弾いています。 それらを、確かに彼にしかできないようなやり方で天国のお父さんに、また地上にいる僕らに伝えてくれます。 Keith Jarrettのケルン・コンサートのような1. Jesus Loves Meから、ラグタイムのような2. Down By The Riverside。 My Gospel Standardの006で紹介したHank Jonesの何も足さない何も引かないたたずまいが重なり合わさる3. I Love You Lord。 5. Near The Cross / Revive Us Again / There Is Power In The Bloodで聴かれる、ゴリゴリのストライド・ゴスペルピアノ。ピアノの弦を切りそうな左手。その他、もちろん良質ジャズピアノな曲もあります。 この男、現在33才ですが、表現の幅ははっきりいって深く広い。 CDのブックレットの最後のページにお父さんへの手紙がついてます。 これがいい手紙なんだ。 その中で彼はこう書いています。 あなたがいつも歌っていて、僕にもおしえてくれたゴスペル。 あんなに歌っていたのに、ゴスペルで歌われていた世界へあなたが旅立ってしまうことに ぼくは心の準備ができていませんでした。おかしいね。 >Lay my burdens down >One of these mornings, you'll look for me and I'll be gone >Nearer, my God, to Thee ・・・でも、きっとあなたは、完璧に準備ができていたような気がしています。・・・ このアルバムのEricのピアノを聴いていると、お父さんが生き抜いてきたゴスペルというものをとても大切にしているとともに、彼の中に彼にしかできないゴスペルの表現というものがしっかり生きているんだなあとしみじみ思います。 僕は、3. I Love You Lordが大好きで繰り返し聴いています。
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