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Doolittle / Pixies
1990.10.25 60856 ¥ 1,984 (税込) CD
Debaser / Tame / Wave Of Mutilation / I Bleed / Here Comes Your Man / Dead / Monkey Gone To Heaven / Mr. Grieves / Crackity Jones / La La Love You / No. 13 Baby / There Goes My Gun / Hey / Silver / Gouge Away 


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SARSの感染源はハクビシンといわれているが、どうも疑わしいものがある。別に科学的な根拠があるわけでなく、万が一これから先日本にもSARSが波及した時、政府の高官達がカイワレ大根や牛肉と同じように山盛りにされたハクビシンを口いっぱいほおばる姿というのがどうも想像つかないのだ。そもそもハクビシンという生き物がどんな生き物なのかも良く分からない。ハクビシンは食べられるのだろうか。

 感染源といえばネズミやサル、犬、はたまた猫のような、人間の文明生活になじみのある、もっとポピュラーな生き物の方がイメージしやすい(いずれも日本人はあまり食べることの無い生き物ではあるが)。中でも「サル」が伝染病の感染源として最もイメージしやすいと思う。映画「アウトブレイク」でも、伝染病の感染源はサルであった。

 Pixiesの「Doolittle」のジャケットに描いてある、天使の輪っかがついたサルの絵は、あきらかに何らかの伝染病の感染源であることを主張しているように見える。SARSが広まり始めてから、僕はこのジャケットを眺めるたびにそう思うようになった。実際こいつらの音楽は病んでいる。こいつらの音を聴いただけでノドはヒリヒリと焼け付き、頭はギリギリと痛み出し、心臓は激しく動悸を始める。それは演奏の圧倒的な迫力や存在感、メロディーセンスの良さとかそういうものだけではない。こいつらの音楽は演奏、呼吸等全てのタイミングが他のバンドよりも必ず一歩外れている。その"外し"が激しく病的なのだ。他のバンドよりも頭一つ抜けているのではなく、頭一つヌけているバンドなのである。

 そんな素敵に病んだPixiesだが、残念ながらバンドメンバーの不仲で結局これを含むアルバム4枚ほどであっさりと解散してしまったらしい。そういえば"外し"感覚を生んでいる大きな要因の一つだと思われるブラック・フランシスの高圧的かつ押しの強過ぎるボーカルと、他のメンバーのあんまりやる気なさそうなコーラスのコントラストは実にたまらん(特に「Doolittle」一曲目、「ディベイサー」の女声コーラスのやる気の無さは最高だ)のだが、それも不仲ゆえに生み出されたものなのだろうか。ロックバンドのボーカリストという言葉から程遠い脂肪率を誇るブラック・フランシスは、こいつのボーカルから想像される性格そのまんまだったらしいのだが。

 なにはともあれSARSが収束して何よりである。ただし、こいつらが振りまいた伝染病の方は、2001年にB面曲集、今年には未発表音源を含むCDが出たということを考えるとなかなか収束しないようである。とにかく病的なバンドである。

※追伸
そしてついに活動再開!しかも、この作品を含む4枚のアルバムが紙ジャケ仕様で発売されるそうではないか!!やはり病的なバンドだ!!!


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2003/7/13 虚空猫
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