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ラジオ・パシュカニ / Fanfare Ciocarlia
1999.3.21 ERPCD-6923 ¥ 2,625 (税込) CD
ラジオ・パシュカニ / ルサスカ・デ・ラ・ブズドゥク / シルバ・デ・ラ・ゼチェ・プラジニ / アラペアスカ / ドイナ・バラセアンカ / トイロ・ク・パトル / ホラ・ク・ストリガトゥリル / チォカーリア・シ・スウィート / ルサスカ・ルイ・フィロン / マネア / ニコレタ / フォックストロット / ジェアムパラレ / ブルガレスカ / シルバ・ルイ・シカル / バトゥタ・ラ・リンド / シルバ・デ・ラ・モナスティレア / ダンスル・ルイ・スロ / ルメ,ルメ / アー・ヤ・ビビ / ホラ・デ・ラ・ブクレスティ / デヴレサ / ルンバ・ツィガネアスカ 


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これは、掃除をするときに聴きます。洗濯でもいいけれど、何か作業中には非常にいいんですよ。とにかく楽しく元気になれる音楽です。早くやれ!という感じではない。そんな強制的ではなくて、下から持ち上げられる感じ。さっさと片付けてしまおう、という気分になれる。

彼らはルーマニアのブラスバンドです。彼らが住んでいる村は男全員がミュージシャンで、結婚式や葬式のときに登場するらしいんです。そういう冠婚葬祭バンドがいる村があって、そこでずっとやっていた人たちなんだけど、エミール・クストリッツァという映画監督が『黒猫・白猫』で、彼らの音楽を取り上げて、出演もさせた。それを観たのがきっかけですね、彼らの音楽を聴くようになったのは。『黒猫・白猫』で、お金持ちのギャングみたいな主人公が葉巻を吸いながら車で走り去っていく、その後ろをこの人たちが楽器を演奏しながら追っかけていくというシーンがあって、素晴らしい!と。あれは本職というか本物だったんです(笑)。いま紹介しているアルバムはサントラではないですが、サントラも出ていますよ。そちらはプロデューサーがいて、打込みと混ぜたりとか少し変えたりとかしているんですけど、このアルバム『Fanfare Ciocarlia』は完全にブラスバンドだけ。もちろん、サントラもカッコいいです。打ち込みとかしていても全然負けていない。

ポルカみたいな曲をすごいスピードで演奏するんですよ、パンクとかスラッシュメタル並みの。もしかしたら、それ以上の速さかもしれない。かと思うと、すごく悲しい曲も演奏するし。本当に冠婚葬祭のためのバンドで、お葬式のときはお葬式用の、結婚式のときは結婚式用のものを2〜3日ずーっと続けて演奏するらしいです。それは職業として。村人何百人全員がミュージシャンだと言っていましたから、おそらく彼らは選抜隊なんじゃないかな。その村のまたちょっと離れたところには別の村があって、お互いに競い合っているうちにだんだんスピードが上がっていったという…(笑)。

海外公演は映画出演するまでは、したことなかったらしいんですけど、映画がきっかけで話題となったみたいですね。僕は来日公演を観に行ったんだけど、とにかく変な人たちでしたね。ずっとお酒を飲んでいるんですよ、顔色をまったく変えないで。それで演奏が始まるとすごーいスピードで、超絶技巧なんですよ。じっとしていたかと思うとぐいぐい飲んで、それで始まるといきなり、ドチャドチャドチャドチャという感じでやっている。渋谷のバーみたいな狭めの会場で、途中にダンサーの人が出てきたりとか、ぴったりのシチュエーションでしたね。そのとき、日本のサックスグループがゲスト出演したんですけど、「なんだその楽器は?」と言われたらしいですよ。サックスなんて見たこともないらしくて、彼らのバンドはクラリネットとトランペットとかのバルブの金管楽器がほとんどなんですよ。憶測なんだけど、サックスはメンテナンスがすごく大変だから入らなかったんじゃないかと思います(笑)。

ぜひ映画も観てもらいたいですね。監督自身は政治的なメッセージを込めた映画を作る人で、『アンダーグラウンド』(同様にエミール・クストリッツァ監督)もそうだったんですけど、そういう人なのでかなり意図をもって彼らを出していたんだと思う。僕はあまり、そういう政治的、民族的なことよくわからないですけどね。そして『黒猫・白猫』は、一転して大娯楽映画になっていて、本当に結婚式があったら、この人たちが出てきてこんな風なんだろうな、というのがイメージできる。名作だと思います。ラモーンズ張りの各曲の短さも必聴です(笑)。

「黒猫・白猫」オリジナル・サウンドトラック / 監督:エミール・クストリッツァ
「これを観たのがきっかけですね、彼らの音楽を聴くようになったのは。」

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2003/8/11 LA-PPISCH
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