服部君(turbo-eye)を初めて聴いた時の印象は、あのマットで透明感のある歌声だった。、親しくなってから彼の作品を聴いて行くうちに、その作曲センスの良さに驚いた。 派手さは無いが、聴けば聴くほどその巧みなメロディーラインにぞくぞくした。本当に新しい、才能を持った新型が現われたな、と、わくわくした。自分が今までの音楽人生で、触れた事のない才能だった。子供の頃、初めてグラタンを食べた時のような衝撃だ。 音楽とは、極端な話、「空気の振動」な訳だが、彼は、巧みにこの振動をあやつる「技」を持っている。しかも「新技」だ。今まで経験した事のある技とは明らかに違う。「個性」があるのだ。空気の振動が見えているんじゃないか、と思う事もある。巨大迷路を、立ち往生も、逆戻りもせず、いっきに出口まですりぬけるような快感を感じる。
とにかくはじめての作品がリリースされた訳だが、どのトラックも、あの独特な声と相まって、心地良く、しかもDOPEなものに仕上がっている。僕にとってこの夏の夜、手放せないアイテムとなった。平井堅やドリカムが好きな人も、フィッシュマンズやコーネリアスが好きな人も、レディオヘッドやショーンレノンがすきな人も、きっとこのアルバムは好きになると思う。
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