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Trinity Session / Cowboy Junkies
2000.8.24 APCD6062 ¥ 2,194 (税込) CD
マイニング・フォー・ゴールド / ミスガイデッド・エンジェル / ブルー・ムーン・リヴィジテッド(エルヴィスに捧ぐ) / アイ・ドント・ゲット・イット / 泣きたいほどの寂しさだ / トゥ・ラヴ・イズ・トゥ・ベリー / 200モア・マイルズ / 夢を夢みて / 夢を夢みて / ワーキング・オン・ア・ビルディング / ポストカード・ブルース / ウォーキング・アフター・ミッドナイト 


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煙草が切れたので、いつも注文をお願いしている店へ行こうとドアを開けると
 今度は行き交う車の音、クラクションの音が耳につく。外はアスファルトに
 反射された熱でうだるような暑さだ。
  温室の中のような車の座席に座り、カセットをセットして、走りはじめる。
 ふだんはここちよいはずのアンビニエントさえ、なんだかうるさく感じてし
 まう。片手でカセットケースをまさぐって、今度はレゲエのピックアップした
 ものをセットする。
 まあこれでいいかな〜。と、しばらく車を走らせて行くと、ものすごい渋滞。

 そうか、今日は土曜日か、この道は高速道路に入るランプへの裏道いなって
 たんだ。くー。と思い出したけれども、時はすでに遅しで、動けない。

 たばこが切れてほんの10分のところに行くのに・・・・・
 これは失敗・・・・

 車の中で、ノロノロ運転がもう20分も続いている。これは歩いた方が
 早かったな。と思った瞬間、右手にさらに細い裏道を発見。
 狭いけれど、なんとかなるだろう。と、どんどん快調に進んでいく。

 突然、、、、りっぱな門構えが見えて、なんとこれは民家は続く私道。
 私は「あーこれはバックしかないぞ。どうしよう。」と思っていたら、
 いかにも人のよさそうなおじさんが、首の汗を拭いながら現れた。
 どうも花壇の手入れなどそれていたようである。
 
 「私はすみません。道を間違いました。バックさせていただけますか?」

 と尋ねると、なんと家の玄関を抜けて、裏へ抜け出るこれまた、私道というか
 もう、完全に家の中を抜け出る作業用の道を案内してくれて裏口の大きな門
 まで開けて頂いた。

 今時こんな人いるのかと思うほど私は感動して、お礼を言い、通させて
 頂いた。

 そのあとの道がすばらしかった。
 舗装されてない道だったけれど、赤土が柔らかくて、さらに枯れた葉がスポ
 ンジのようで、気持ちがよい。私は窓を開けてみると小さな林になっている。

 風がひんやり、ゆっくり入ってくる。うー。気持ちいい。と、思って
 車のエンジンを切った。

 鳥とセミの声が遠くで、聞こえる。
 しばし、ひんやりとした静けさをありがたく感じて、これはどこかで、
 聞いた音楽と同じだ。

 ゆっくりせまってくるひんやりした静けさ。静寂。
 私はカウボーイジャンキーズのトリニティ・セッションだ。

 これは彼らのファーストアルバムで、文字通りトリニティ。教会で録音
 されている。

 ひんやり、ゆっくりとせまってくるベース。遠くで鳴っているリバーブの
 聞いたギター。
 
 それにとけ込むように流れてくる女性ボーカル。アルバム1枚がこの統一感。
 さらに、教会という木に反射して、空気を通した音。
 まるで、アナログレコードのような深みがCDなのに、あふれている。

 私はずいぶんこのバンドのことを忘れていたのだけれど、家に戻り、探し出して
 静寂の中に座って、1時間もかかって買ってきた煙草を吸った。


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2003/8/28 おんぴこりん
☆☆


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