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| イブライム・フェレールは、昔から唄が歌えちゃった人らしくて、キューバ音楽全盛の頃は、すごくバリっとして歌っていたのね。でもその後、キューバ音楽が流行らなくなっちゃって、しばらく違うことをしていたみたい。でも、1999年の映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に、イブライムはライ・クーダーに抜擢されて出演したの。そして、この映画で、キューバ音楽が世界的にブームになって、彼は再び歌い始めた。だから、彼は、今ソロとして歌うってことに目覚めてるところなんじゃないかな。そこがすごいなと思って。だって、彼は1927年生まれだから、すでに76歳。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の時も72歳だったわけだから、まさに70歳をすぎて、売れっ子になった。でも、彼は若いほう、90歳くらいの人もまだばりばり活躍しているから。そう考えると私たちなんてまだ生まれてもいないくらいだよね。 このアルバムか、もうひとつ前のアルバムかを創っているときに、コーラスのサポート入れようと思ったらしいのね。で、そのコーラスの味を出せる人を探したら、なんともう、みんな亡くなっていてこの世に居ないってことが分かったらしい。そこで、「それじゃ、だめじゃん、こんな風にしてたら、音楽が繋がっていかない!ってことに気づいて、とにかく、音楽を繋げていかなければってことをライクーダーは感じたみたい。 だから、『すばらしき兄弟』と平行して、ライクーダー自身も『マンボ・シヌエンド』も創ったの。形にして残すってことを意識している。この2枚で演奏しているミュージシャンはほぼ重なっているはずだから、比べて聴いてみると面白いと思う。そして、こういう音楽が途切れてしまわないように、イブライムには頑張って、これからもあっちこっち行って歌ってもらわないとって思うよね。『すばらしき兄弟』の歌詞カードを見ると分かるんだけど、1943年とか1939年とかの曲があるのね。そういう時代を知っている人が、ちゃんと歌って、私たちに残してくれている、それを大事にしていきたいと思うの。 このCDをMotherのメンバーで聴いている時に、ふとこんな話になったの。このCDはすごく命を吹き込んで創ってある感じがするアルバムだけど、例えば、ラテンだけ特集のオムニバスみたいにポンっと創ってしまったようなCDもあるじゃない?って始まって。もしかして、そういうポンと創ってしまったような曲って、キューバにいったら、デパートのトイレとか、とにかくすごく身近なところにも流れていているんじゃないかなって話したの。そういう、生活の中に入り込んでいるラテン音楽っていうのは、インターネットで調べてもわかんない。だったら、とにかくキューバに一度行かないとって思って、行ったら絶対聴けるはずだからね。でも、折角行くなら、行って観光してちょっと聴いて帰ってくるだけじゃダメ!音楽を演奏したりしているところがあるはずだから、そこでちゃんと歌ったり肌で感じたりしたい。 そのためには、ちょっとだけでも、その土地の音楽を覚えて行くしかないなと思って。まず、これを(ドラえもんの)「暗記パン」で覚えようって、まさにこの1週間くらい前から始めたところ。そうすれば、きっと帰る頃には、自然に出てくるメロディがあるはず。もしかしたら、曲もできちゃうかも知れないからコンピュータは持って行くつもり。歌っている場所があったら、誰も気づかない間に混じっていって、「あら!日本人」ってびっくりされたりするのもいいなと思っている。「よしよしワカゾー」って感じだよね。どこまでいっても結局私たちって嘘じゃん。それでも感じられるものがあるはず。で、行くためには礼儀があるだろうってことで、今必死で暗記してるの。来年はキューバに行く!そして、実際に感じて歌ってくる。 それでも、一回行ったらそれで終わりじゃなくて、次は一ヶ所ずつ行くことになると思うんだよね。この間のメルマガでは、地球儀の上で話していたけど、今は、行きたいと思ってる。実際に足を動かすところまできたかなって思ってる。 「いまから何かを始めるなんて無理だよなぁ」と思っている人、イブライム・フェレールみたいに70歳過ぎて、「さぁ、これから」っていう人もいる。ちょうど芽が出たあたり。だったら、私たちなんてまだペーペーで、土の中にいるようなもの。「もっと若かったら」なんて思う必要なんてないよ。何歳からだって始めて出来ることはあるはず!したいと思ったことは、今からでも始めてみたらいいと思うよ。
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