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| このアルバムは2000年に出たんですけど、その時から、本当によく聴いてました。で、今年の5月から6月頃、また聴きたくなって昼間から、ずーっと聴いていたんですよ。これ、大抵は夜聴きたくなるようなアルバムなのにね(笑)。 ジル・スコットはブラック・リリー出身のアーティストで、THE ROOTSのライブアルバムにも参加しているんですよ。実は、彼女がブラック・リリー出身ってことを私、知らなかった。でも彼女がデビューした頃、Tinaの仲間うちで「ジル・スコットってすごいアーティストがいるよ」ってウワサになってて、「よし、これは押さえなくちゃ!」って買ったんですよ。 この中で、一番私が好きな曲は「He Loves Me」と「The Way」。DJの友達に「Tinaってベースラインが動いている曲をいいって言うよね」って言われたんだけど、本当にそのとおり!「He Loves Me」の途中には不思議なオリエンタルチックなメロディもあるので、そこも聴きドコロです。 ところで、ジル・スコットってジャケットの写真を見ても素敵だし、アルバムを聴いてもらうと分かるけど、とってもかわいらしい声でしょ。私、アメリカに行った時に、必ず「SORCE」とか「VIBE」とかっていう雑誌を買うんですけど、そこにジル・スコットが「イェイ!」っていう感じで写っている写真があって、それがすんごくごっつかったんですよ。誰かと思ってびっくりしちゃった(笑)。でも、アルバムの世界はすごくスムースでジャジーな感じなんですよね。 フィラデルフィアサウンドに共通していると思うんですけど、打ち込みとかのトラックの面白さとかそういうもので進行していく曲っていうよりも、歌がちゃんとあって、そこに温かいサウンドが包み込んでいて…っていうスタイルのR&Bが多いんですよね。トラックとかビートの方に耳がいってしまうR&Bとかばかりではなくって。このアルバムは地味と言えば地味な方だと思う。びっくりするようなパンチラインがあるっていうわけではないからね。でも聴けば聴くほど、長く愛されるアルバムのような気がするな。私が好きなものを集めてみると、長く愛されていきそうなものが多いんですよ。自分の作品も長く愛してもらいたいっていうのも、いつも想っていることですし。もちろん、キャッチーな飛び道具が入っているアルバムも好きなんだけど、自分でやるのならシンプルなものにしたい。このアルバムは本当に歌がしっかりしているなって思っています。次に自分が作るならこんなアルバムにしてみたいっていうインスパイアーを受ける一枚です! そうそう、エクゼクティブ・プロデューサーに「Jazzy Jeff Townes」って書いてあるでしょ。彼はもともとラッパーで、俳優のウィル・スミス(「MEN IN BLACK」などに出演)と一緒にJazzy Jeff & Fresh Princeっていうラップのユニットを組んでたんですよ。今はウィル・スミスは俳優として、ジャジー・ジェフはプロデューサーとして活躍していますけどね。 私、今、ジャジーが主宰している「A Touch Of Jazz Productions」の人たちとも演りたいと思っているんです!ルーツには演奏してもらいたくて、「A Touch Of Jazz Productions」の人たちには曲を作って欲しい!Tinaの歌い方も変わってくるだろうし、そこから生まれる化学反応みたいなものを楽しんでみたいんです。
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