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| 今回は「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を紹介したいなと思います。 ずーっと昔、私が小学校くらいの時かなぁ、日曜の午前中は必ず民俗音楽のラジオ番組がかかっているっていうのが家(うち)の習慣だったんですね。そこで、キューバの音楽とか、サンバ、ボサノヴァ、カリプソ、マンボ・・・、そういう曲を一時間二時間聴かされていて、その頃の私にとっては、そういう音楽は全っ然おもしろくなかったんですよね。もっと暗〜いロックが好きだったので、何ていうかこう、カチャカチャいってるシェイカーやマラカスがうるさいなぁ、とか思っていたんですね。 あと、一曲やるたんびに番組の人が歌詞の内容とかを日本語で大意を説明してくれるんですけど、だいたいその歌詞の中身っていうのも、「あそこで踊ってるあの娘がかわいい」だとか、そういった他愛もない内容で、みんな同じような曲に聴こえるし、つまんないな、て思ってたんですよね。 けどね、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのビデオを観て結構やられちゃったんです。何というか、そんな他愛もない音楽でいーじゃんっていうのがひとつとね、それがポップスってことなんじゃないのかってことがふたつめと、あと、明るい音楽で「あの子がどーのこーの」って歌い続けることの難しさみたいなのをね、すごく感じたんですよね。 暗い曲を暗く歌うっていうのは実はすごい簡単なことだったりするんです。明るい曲を明るく歌うって意外と難しいんだよね。その加減っていうのがね、大人になるにしたがってわかってきて、小学校の頃、何か癖壁としていたあの手の音楽っていうのが最近は何もこだわりなく聴けるようになってきたかなって気がしますね。 そしてこのアルバム自体は、わりと最近のリリースではありますけども、やってる人たちにとってはそれこそ何十年も前からやってたんだぜ!っていう集大成でもあります。それがブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブです。
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| イブライム・フェレールは、昔から唄が歌えちゃった人らしくて、キューバ音楽全盛の頃は、すごくバリっとして歌っていたのね。でもその後、キューバ音楽が流行らなくなっちゃって、しばらく違うことをしていたみたい。でも、1999年の映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に、イブライムはライ・クーダーに抜擢されて出演したの。そして、この映画で、キューバ音楽が世界的にブームになって、彼は再び歌い始めた。だから、彼は、今ソロとして歌うってことに目覚めてるところなんじゃないかな。そこがすごいなと思って。だって、彼は1927年生まれだから、すでに76歳。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の時も72歳だったわけだから、まさに70歳をすぎて、売れっ子になった。でも、彼は若いほう、90歳くらいの人もまだばりばり活躍しているから。そう考えると私たちなんてまだ生まれてもいないくらいだよね。 「いまから何かを始めるなんて無理だよなぁ」と思っている人、イブライム・フェレールみたいに70歳過ぎて、「さぁ、これから」っていう人もいる。ちょうど芽が出たあたり。だったら、私たちなんてまだペーペーで、土の中にいるようなもの。「もっと若かったら」なんて思う必要なんてないよ。何歳からだって始めて出来ることはあるはず!したいと思ったことは、今からでも始めてみたらいいと思うよ。
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