ジャズギタリスト「ジョンマクラフリン」の新譜。この作品は大きく分けて2タイプのセッションから成立している。
クラシックオーケストラのバックの曲とギターアンサンブル「Aighetta Quartet」との共演で、前者がマクラフリンのオリジナル曲、後者がジャズスタンダード曲を演奏している。この2パターンのサウンドのキャラクターは異なるが全編のアコースティックギターの独特な節回しがアルバム全体の統一感を保っている。マクラフリンが最初に演奏した楽器はピアノだったそうで、今回のスタンダードの4曲は各曲ごとにタイプの違う4人のジャズピアニストにデディケイトする意味で演奏した。その4人とは、Bill Evans,Herbie Hancock,Chick Corea,Gonzalo Rubalcaba。この4人から音楽的な影響を受けたようだ。それをあえてピアノを入れないギターアンサンブルで演奏するところに彼のギタリストとしての志の高さ、プライドを感じる。
オーケストラバックのオリジナル曲は演奏時間の長さからも判断できるように非常に気合いの入った壮大且つ意欲的な作品となっている。マクラフリンとオーケストラがきちんと融合し一体化している。ここで使われるハーモニーがいかにもヨーロッパ的で非常に私の好みだった。全体を通して非常に意欲的な作品ではあるが、質感が柔らかいのでリスナーを選ばないポップな音作りになっている。聴くものによってはそれが、「癒し系」だったり「クラシックぽい」「ジャズ」だったりする。それは自分のアルバムを作る上での価値観と同じだ。
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2003/12/11 村田陽一
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