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| ジノ ヴァネリの新譜が5年ぶりに出た。隠れ「ジノ」ファンとしては非常に嬉しい。今回は、これまた今までのものとは趣の異なったフォーマットでのアルバムだ。オーケストラバックで曲によっては「イタリア語」「スペイン語」で唄っている。一見、ここのところ最近はやりのクラシカルな企画ものと間違われそうだがそんな安直な発想でないことが、この「音」を聴けばすぐ分かる。 今までの作品を通して彼の完璧主義な性格が見て取れるが今回もこの「カンツォーネ」的なサウンド作りにも垣間見えた。曲によって言語を変えたのはその曲の持つメロディがより良く響くためにそうしたのだと思う。蛇足だがボサノバがポルトガル語のもつ響きで成立しているのもそういった理由だと思う。(ボサノバを英語で唄うと、ボサ特有のやわらかい感じがなくなったりする) 今回のアルバムを通してジノとバックオーケストラとの一体化が素晴らしい。それは全曲通して、彼がオーケストラのオーケストレーションをやっているのも非常に大きな一因だと思う。私にとって彼のアルバムが好きな理由はもちろん、彼の素晴らしい歌もあるが、それ以上に入念に構築され、且つともすれば演出過多のドラマティックな展開をもつバックトラック作りが最大の魅力だ。この「大袈裟感」はちょっと比類ないものだと思う。
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