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| 今回、ソリッドブラスのTuba奏者、佐藤潔氏を通して武蔵野音楽大学トロンボーン専攻科の学生から、彼らの演奏会で演奏する曲を数曲提供してほしいという依頼があった。 楽曲の内容はすべてこちらにおまかせということだったが、ただ一つの条件はトロンボーン12本のアカペラということだった。 時間的な制限もあり今回はオリジナル曲の書き下ろしではなく既成楽曲のアレンジということにした。 さて、何を今回取り上げよう。自宅にあるCDを片っ端からひっくり返してみて、いろいろ考えたあげく今回は作曲家、編曲家のリーダー作を取り上げることにした。つまりサントラである。私は映画そのものは、 からっきし観ないくせに無類のサントラ好きである。自分のアルバムでもヘンリーマンシーニの曲を取り上げたりしている。 いつもアメリカ産のサントラを多く聞いていたのだが、今回はあえてイタリア人の作家を選ぶことにした。 それが「エンニオ・モリコーネ」、彼である。彼はいわゆるマカロニウェスタンものと「ニューシネマパラダイス」でその名を轟かせた。彼のどの曲を今回のコンサートで取り上げようか考え、新しく何枚か彼のアルバムを買ったうちの一枚がこのベスト盤だった。 このアルバムで彼の今までの軌跡をほぼ捉えることができる。 ある意味緻密さやアメリカ的なゴージャス感はないがどの曲も非常にイタリアらしく情熱的である。多分、彼はこれらの楽曲のレコーディングの時に、「なんて俺はこんないい曲書けるんだ!」って盛り上がっていたに違いない。そう、彼にはクールさが似合わない。 これは作、編曲家にとって必要不可欠な要素だと思う。 実際、彼の曲を数曲、編曲して感じたのは非常に彼の曲の作り方には癖がありマンシーニのような計算されたバランス感覚は稀薄だが、「ニューシネマパラダイス」や「金曜日の別荘で」なんかのメロディを聴いた日には泣けてしまいます。 このようにサントラといえども単なる劇中の効果音的な扱いでなくそれそれがちゃんと楽曲として単体で鑑賞に耐えうる高いクオリティをもつ作品は本当にすばらしい。でも、その映画を観たらもっと感動するんだろうなぁ。これからはもう少し映画自体にも興味を持つようにしよう。
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