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Silver Apples / Contact / Silver Apples
1997.10.27 11680 ¥ 1,984 (税込) CD
Oscillations / Seagreen Serenades / Lovefingers / Program / Velvet Cave / Whirlybird / Dust / Dancing Gods / Misty Mountain / You and I / Water / Ruby / Gypsy Love / You're Not Foolin Me / I Have Known Love / Pox on You / Confusion / Fantasies 


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近所の中古屋さんにも、ついに中古ファミコンのソフトが並ぶようになった。最近ファミコン回帰の傾向があるという話はどこかで聴いたことはあるのだが、近所に出来るほどブームになっているとは思っていなかった。実際近所の中古屋に並べられているを見ると、少年期をファミコンと共に過ごした自分にとっては懐かしくもあり、またちょっと嬉しいものがあった。「スペラ○カー」や「ドル○ーガの塔」の箱つきがショーケースで飾られているのを見たときには感慨すら覚えてしまった程である。

 そういえば、ファミコンで使われていた音楽や効果音の類も、今にして思えば結構味があるもの。「スパル○ンX」で、ステージのオープニングの演出で味わった高揚感とか、「影○の伝説」で主人公が死んだ瞬間に味わった寂寥感とか、今でもなぜか印象に残ってたりする。特にこの時代の音は容量の関係からか、少ない音数に絞られた短い曲の繰り返しだったりして、その上に効果音が随所に入ってきたりすると、それこそ実験的なサウンドと呼べてしまえそうな感じではある。だが、実際に自分が聴きかじった事のある「実験的サウンド」と呼ばれている音楽の大半は、ファミコンのピコピコ音ほど生易しいものではないのである。

 そんなわけで、シルバーアップルズが60年代のアメリカで作ったこれらの音楽は、ファミコンよりもさらに古い時代の産物でありながら、ファミコンのピコピコ音を何十倍にも強化させ、増幅し、そして様々な角度に捻じ曲げたような、とにかくアグレッシブな電子音がこれでもか、これでもか、と絶えず脳味噌に襲い掛かってくるという稀代の音楽であります。しかもメロディー自体はいたってわかりやすいシロモノ。「実験的サウンド」で知られる同時代のジャーマン系に見られるように、実験的でなおかつ独自の美意識や哲学的な要素を持ち合わせている感じとは違い、ただひたすらにポップなので、かえって捕らえどころがどこにも無いといった感じでムチャクチャ始末が悪いです。始末が悪い、ということはつまり刺激的である、ということです。メンバーはドラムのダニー・テイラーとシンセを担当するシメオンという人物だけなんですが、このシメオンと言う人は自分で作ったシンセに「シメオン」と自分の名前をつけるような人。ダニー・テイラーも、ただひたすらドラムを叩いていると言った感じで、正体がまるで見えない不気味さです。ちなみに、この一枚は二枚のCDを一つにしたお得版です。二枚通しで聴くと、一週クリアしても二週目にはいったりとかしてどこまでも続いていくようなファミコンゲームのごとく、「一体どこまで続くんだ!」という気分になりつつも、ついついのめりこんでしまうのと同じような、底知れぬ魅力があります。

 彼等の存在は、当然のごとく現代の先鋭的なサウンドを創っている人達のリスペクトを受けている模様ですが、テクノロジーが進化した後も、進化する前の方が時には刺激的だったりするのは、昨今のファミコン回帰にも言える事かもしれませんね。そういえば、「影○伝説」で"水晶玉"を取った時の効果音って、今思い出すと結構前衛的なサウンドだったような気もします。


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2004/2/27 虚空猫
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