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Public Jazz Lounge / Joo Kraus
2003.11.10   CD
Red clay / Fast forward / Leaves / Venus as a boy / Gib' mir die Nacht / Scarborough fair / Love is all we need / Birdland / Hounds of winter / Getaway / Back to the basics / Meanwhile life goes on / One moment in time 


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1966年生まれのドイツ人トランぺッター、JooとSWRビッグバンドとの共演のアルバム。フュージョン最盛期の頃のヒット曲、フレディハバードの「レッドクレイ」ウェザーリポート「バードランド」EW&F「ゲッタウェイ」などの僕にとっての馴染み深い楽曲が目白押し。トランペットがもちろん全編にわたりフューチャーされてはいるものの全体の印象は非常にバラエティに富んでいて、彼のトランペットの印象が少し薄いような気がした。

最近活躍が著しい同じドイツ人トランぺッター、Till Bronnerと比較してみると非常に面白い。

二人とも世代的なものなのか地理的なものなのかよくわからないがサウンドデザイン的には明らかに「Blue Eyed Soul」がベーシックになっている。Tillもアルバムではマーヴィンゲイ「What's Going On」をカバーしているようにそれぞれアメリカの楽曲を取り上げてはいるものの決して「アメリカ回帰」路線ではなくあくまでも「Blue Eyed Soul」路線なのだ。

この二人の大きな違いというのはやはり演奏スタイルの違いだと思う。Jooはこのアルバムではほとんどハーマンミュートをつけて演奏しているせいもあってか非常に抑制の利いた演奏である。それに対しTillはもっとエネルギッシュ且つトランペットでの表現力における語彙が非常に豊富である。テクニカルな部分だけを取り出してみるならば明らかにTillに軍配が上がるが、でもこのJooのアルバムは「いい」のだ。これはやはり全体を通してのアレンジ、構成力によるもので何度聞いても飽きがこない。Tillのアルバムでもそうだがラップやスクラッチが陳腐でなくいわゆる「いいかんじ」に使われているにも関わらず「スコ〜ン」と抜けるようなポップさがないのだ。何となく沈んだ印象を受けるアルバムだ。それはUKのサックス奏者、コートニーパインのアルバムでも同じ印象を受けた。

このアルバムはビッグバンド編成で演奏しているときにありがちなリズムがもたり気味になることもなく非常にタイトで時にビッグバンド編成であることを忘れてしまう程だ。

オリジナル楽曲を聞くもの楽しいがカバー曲をどのように自分なりに料理して演奏するのかを聞くとその演奏者、ブレインのセンスがはっきり出てくるし比較対象もある分、非常に聞いていて面白い。

そういった意味でもこのアルバムは「なるほどねぇ」って部分がたくさん見えた。


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2004/3/5 村田陽一
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