上中丈弥(THEイナズマ戦隊)がレコメンドする一枚
「これ最高! はじめはメンバーが騒いでたんですよ、〈フラカンがいい!〉って。それからツアー行くたびに、車のなかでかかるようになって。ケイスケさんの声って個性的じゃないですか。僕、最初はそれもあって〈どうなんやろう……?〉っていうのがあったんだけど、聴いてるうちになんか入ってくるようになってきていて、自然と。ええなぁ〜、気持ちいいと思うようになって。個性があるから、入っていきにくいけど、一回つかまれたらもう離さないっていうか。プレイとかも凄いし。なんかケイスケさんの歌詞の世界観って方法論はとか向きは違うけど、僕と似てるというか。あの人は、言葉遊びができて、僕はできずにストレートすぎるというか……。アルバムタイトルにもなってますけど、〈東京タワー〉の歌詞は最高ですわ!。なんか自分に入ってくるですよね。これってケイスケさん自身の唄って感じなんですけど−−つまづいたけど、奥歯噛んでいこうぜ!みたいな。
で、このあいだQUEで対バンしたんですけど、その次の日は休みで出かけたんですよ。車でこの盤を聴いていて。高速乗って、雨が降ってたのがちょうど止んで、陽がばーっとさした時に、〈東京タワー〉が流れてきて。ひさしぶりに音楽聴いて涙流しましたね。ホントにひさしぶりやった。最近は音楽を聴いても自分のなかで評価してしまってたんですよ。〈ええ曲やけど、俺やったらこういう歌詞つけるのに〉とかね。音楽を好きになったころに持っていた感覚を忘れてたと思うんすよ。それをこの盤で取り戻したというか。まあ自分の心境もあったのかもしんないですけど……なんかね上京して、もうすぐ2年なんですけど。ホントは今頃ウルフルズよりちょっと下ぐらいな(微笑)な感じになっていて、インタビューとかでも「今の生活水準は落としたないっすね」って言うようなレベルまでいっていたはずなのに、なんで俺はええ唄作っているのにあかんのやろうって思うようなことがあったんですよ。そういうのがすごいかぶったのかもしんないですけど。
聴いてやられた!っていうよりも、胸の扉があけられたっていう感じで。曲に魂が入ってるというか。それで、名古屋でライブの時に、感謝してるんですよってケイスケさんに言ったら、『お前、それをステージで言え』って(笑)。僕の純粋な気持ちをねぇ、あのおっさんは(笑)。でもね、ホンマに胸の奥をさらけだした歌詞っていうのは人の心を打つもんやなって。もうホント最近の大きな出来事ですわ。ホントすごいええねんなぁ。フラカンを聴く前に、そのころティナターナーとか聴いてたんすけど、ぺろって投げましたもんね(笑)。英語よーわからんのに、こんなので納得しとる場合じゃない!と。今を生きてるんやから、今を生き抜いてる人の唄を聴かなきゃ。まず日本語の唄をきちんと聴かないとってね。こういう人らが第一線でやってくれてるからこそ、そこを超えていかんと!って思えるし。あの人らが日本のロックですよ。別に自分達はベテランやからとかこれっぽっちも思ってないですからね。日々挑戦してるというか。ライブ一緒にやったりすると、それがビシビシ伝わってくるし。ホントにね、フラカンを俺が売らんでどうすんねんっていうくらい(笑)、マジで『東京タワー』は聴いて欲しいっすね。
- 陽はまた昇る!! / THEイナズマ戦隊
- THEイナズマ戦隊の話題をさらったファーストアルバム『勝手にロックンロール』に続くシングル。
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2004/3/5 音楽と人
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