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ボーカルの佐藤君が病気で亡くなって、フィッシュマンズは事実上続けられなくなった。 だけど、今はスカパラのドラマーとして活躍してるきんちゃんは、今でもフィッシュマンズを名乗る。 フィッシュマンズは彼の誇りなんだろう。 この夏、ライジングサンロックフェスで再びみんなの前にフィッシュマンズが立ち上がった。 噂されていた通り全部ゲストボーカルによるもの。 この日、それらのボーカリストやステージに立つメンバー、見ているわたしたちにとってもフィッシュマンズは誇りだった。 原田郁子ちゃんによる「weather report」からスタート。 雨雲から紫色の空にかわった様子をきんちゃんが感動してわたしたちに伝えてくれた。 あの日あの瞬間フィッシュマンズが招いた空。 細い筆を使って丁寧に書かれた水彩のグラデーションの空だ。 郁子ちゃんの声はいい意味でぶりっこで、異性だけじゃなく現象や自然や景色に恋する気持ちを思い出させてくれた。 それからハナレグミにバトンタッチ。 「ナイトクルージング」はみんなの心があったかくなる演奏だった。 きんちゃんはずーっと笑顔で、ゲストボーカルを明るい声で紹介する。 ありがとうの意味が込められていたんだな、きっと。 そしてUA登場! 観客大歓声! フィッシュマンズファンじゃない人も騒然とした「頼りない天使」。 マリアさまのよう。UAが歌うだけでステージが愛に溢れてしまう。 この時点で、わたしは泣いた。 だってフィッシュマンズがわたしたちみんなの手で守られて続いているとわかったから。 音楽の一番美しい形を見たから。 みんなの心の中で歌は流れ続いていく。 その共鳴をいつもは見ることができなくて、たまに会話に見られるぐらいだ。 もし日本をなにか赤外線とか特殊なものを使って、フィッシュマンズのことを大切にしている人たちのネットワークを宇宙から見ることができたら、きっと入り組んだ線になっていて、綺麗な模様を描くだろう。 その線をこの日、目に見えるようにしたのはあの場所だった。 「次はもっとすごいわよ」とUAが紹介したきわめつけは忌野清志郎さん! 声がぴったりな「MELODY」。まるで前からこの人の歌だったんじゃないかと思わせた。 最後はソウルセットのビッケさんもきて「いかれたbaby」大合唱。 わたしも歌う。隣の子も歌う。 違う場所で見ていたわたしの兄もきっと。あの子もそうだろう。 こうやって、大切な歌は歌い継がれていくんだろう。 歌を歌にするのは、人ではなく、人々なのだなぁ。
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フィッシュマンズを消化して昇華する 今なおフィッシュマンズを愛し続けている人は多いだろう。 メジャーとインディーズを分け隔てることのない、トリビュート参加メンバー。 このメンツを見ると、やっぱり凄いバンドだったのね。と、改めて納得した。 独自の個性が突出したフィッスマンズだけに トリビュートするほうもが単なる物まねになってしまう危険性が強い。 でも、この「SWEET DREAMS for fishmans」は少なくとも原曲をそれぞれが独自の視点で消化していて、それを自分の音楽のフィールドで鳴らしている。 特に『感謝(驚)』をカヴァーするbonobosがオススメ。 のっぺりしていて、ゆっくりと、気の赴くままに。 そんなスローライフを届ける彼らがフィッスマンズに出会うとどうなるのか? フィッスマンズ×bonobosの行方をどうか耳で確かめてほしい。
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