|
|
|
|||||
2人がレコメンドしています |
自分もレコメンドを書く |
|
| Recommend!! | ||
|
宇多田ヒカルは、<みんなの願いは同時には叶わない>ということを言ってるんじゃない。大事なのは、歌詞じゃない。 <みんなの願いは同時には叶わない>ということを、こんなにも、彼女が悲しんでいるということの方を、聴いて欲しい。 彼女のこの、歌声の方を。 誰かの願いが叶うころに、私の願いが叶わないこと。自分の願いが叶うころ、誰かの願いが叶わないこと。それを、こんなにも、体中で悲しんでいる歌声の方。どうしよう、とうろたえている、どうしようもないことを、悲しんでいることの方。 この歌のタイトル『誰かの願いが叶うころ』で、とても大切な点は、「ころ」だ。直前まで「頃」か「ころ」で、宇多田ヒカルは悩んだんだそうだ。でも、CDジャケットを見て、「ころ」にして良かった、と思ったらしい。それ以上突っ込んで言ってなかったけど、こう感じたのは、「ころ」という意味合いを強調したかったからだろう。「ころ」に意識を持ってもらいたかったから。「頃」だと見逃されちゃうと思ったんだ。きっと、そう。 他人の「ころ」は見えない。私の「ころ」も、誰にも見えない。誰もが、自分だけの「ころ」を持っている。 「ころ」に意識を持たせることで、私達に、他人の「ころ」や自分の「ころ」を意識してもらいたかったんだろう。 「ころ」とは、一人の時間のことだ。私一人の。彼一人の。あの子の、一人の。 結局は、自分しか知れない。私は、自分しか知れないから、自分の正確な「ころ」を守る。そうすれば、「ころ」が、いつかは、私を守るような気がする。
|
|
|
|
|
|
|
(C)Copyright 2002. All rights reserved by RespectMusicJapan webmaster@recosell.com |