|
|
1人がレコメンドしています |
自分もレコメンドを書く |
|
| Recommend!! | ||
| 『マイク・タイソン級のフックを浴びせられた一枚!』 ジュニア・ブラウンの音楽に初めて接したのは7年前。場所はアメリカのテキサス州オースティン。SXSWというオースティンが毎年街を上げて開催するイベントがあって、そこには毎年地元アメリカのミュージシャンはもちろん、世界各国から無数の音楽家達が集まる。そこにぼくは社長のお供として同行した。その時の収穫は、何といってもジョニー・ウィンターを生で観れた事、そして何よりも今から紹介する「ジュニア・ブラウン」に出会えた事。これに尽きる! 事の発端は、とあるオースティンの中心地にある公園で、ぼくの大好きなジミー・ヴォーンが出演するという噂を聞きつけたので、マネージャーと一緒に足早に会場に向かった。しかし、出て来たのはジミーではなく、奇妙なギター(ダブルネックの様なうさん臭い変梃な、)を抱えた男とそのバンドのメンバーがステージに横一列に並び始めた。その男は明らかにカントリーシンガーよろしくといった風情で、ベースはアップライト、横にはスタンディングドラムス、そしてバックアップのギター兼コーラスの女性がいた。 「うさんくさっ!」これがぼくの彼等に対する第一印象であった。がしかし、いざ演奏が始まるとこれまた仰天!物凄いえげつないトーンで豪快なフレーズを弾きまくり始めた。彼等の演奏する音楽のベースは、確かにほんわかしたカントリーなのだが、とにかくギターが半端でない。直につながれたフェンダーのアンプから鬼の様なフィードバックまで飛び出している。しかもそのうさん臭いギターのボディーにはどうやらラップスティールがのっていて(ダブルネックギターを想像して欲しい)、ひとりでギターとそれとを交互に演奏している。また、このラップスティールの奏法も過激で、もうぼくは後ろにひっくり返りそうになった。 「凄い!」その一言が、ぼくの脳みその中をエコーした。そのトーンはスローに迫る時は甘く、ピュアであり、ワイルドに迫ればジミ・ヘンドリックスの様であった。彼等の演奏が終わる頃、持っていった二本目のウイスキーは完全に空になっていた。そして何よりも凄いのは、その後行われた、ぼくが非常に楽しみにしていたジミー・ヴォーンのパフォーマンスに完全に「勝ってしまった」という事実であろう。 勿論、レフェリーはぼく一人なので極私的内リングにおける試合である。異論があるのは承知だ。しかし実際ぼくの中で、大々ファンであるジミーのステージの記憶がほとんどないというこのレフェリーの目からすると、これはもう軍配は彼に挙がる。別に音楽に勝ち負けは無い。でもあえてこう表現させてもらいたいのは、あれだけのパフォーマンスを生で見せつけられたのは後にも先にも彼、ただ一人だけだからだ。 不適切かもしれない比喩で話を続けさせていただけるならば、その勝因はあのキレ味鋭いローキックの連打の様な疾走感あふれるフレーズ&センス、そしてスカイドック顔負けの魂のスライドギター、これに尽きる。そしてメロウな曲では、切なく、うっとりする程の甘いトーンでスローに迫るのだ。ヴォーカルもまた素晴らしい。早速次の日に彼の全てのレコードを買い揃えて日本に持ち帰った。案の定、国内版は無い。 で、この『Long Walk Back』、この人のレコードは全て好きだが、特に初めて彼に接するリスナーの方にはこのアルバムをお勧めする。彼のリリースした作品の中でもとりわけロック色が強く、キャッチーで馴染みやすいはずだ。勿論ぼくのフェイバリットでもある。このアルバムではなんとあのミッチ・ミッチェルとも共演をはたしている。きっとジュニア・ブラウンというミュージシャンを御存知の方はほとんどいないと思う。彼のインフォメーションは日本ではほぼ100%手に入らないと思うが、もしこれを御覧になって、彼の音楽に興味を持った方がいて、さらに詳しく彼の人となりについて触れてみたいという方は、彼のオフィシャル・ウェブ・サイト http://www.juniorbrown.com に行ってみて下さい。とにかく至極の一枚、必聴です。 ps-:是非、機会があったらライヴを観て下さい。必ずトビます。あと、ギタリストの方は、彼の『SEMI CRAZY』というアルバムのトラック3「I HUNG IT UP」を是非聴いてみて下さい。必ずぶっ飛びます! そして彼の最新作、『MIXED BAG』も必聴です!
|
|
|
|
|
|
|
(C)Copyright 2002. All rights reserved by RespectMusicJapan webmaster@recosell.com |