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| 「アメトラ」以降のUAにずっと感じていた違和感と、UA自身がおそらく抱え続け ていたであろう違和感は決して同じ種類のものだとは思わないけど、微妙にシンク ロしながら一定の距離を取ってきたのではないだろうかとは考えている。 一昨年のよみうりランドでのtrue peoples celebration、様々なジャムバンドと 共に出演したステージで観たUAは、他の誰にも表現できないような浮遊感のある存 在として、ただそこに立ち続けていた。そこに彼女がいれば、唄があれば他の音は 何も必要ないんじゃないかとさえ感じた。時にダブやロック、エレクトロニカとい った様々に意匠をこらしながら、自分にとって最もふさわしい場所を探し続ける彼 女は、この新作ではフリージャズ然としたサウンドと対峙し、ポエトリーリーディ ングのように言葉を投げかけている。 彼女の歌と言葉が収斂したことは勿論、彼女と音自体の関係性を突き詰めたプロ ダクションの変貌こそ、今作の大きなポイントだと思う。歌を音楽の中に調和させ るのではなく、個性を殺さずに微細なバランスを組み上げているエンジニア、ZAK の視点は的確だ。 今回、起用されたミュージシャンそれぞれの個性も良い形で現れている。特に外山 明の疾走するドラム抜きにこの作品の素晴らしさを語ることはできない。何曲かで 競作するBLAST HEADの存在も大きい。自己の作品でも展開していた大きなサウンド スケープとは対象的に最小限のエッセンスを落とし込み、深い抑揚を与えている。 この作品は彼女が長年に渡って歩み続けた集大成であると共に、ある意味では ポップシーンへの決別とも受け取れる。聴く側にも、一体何を求めてるのか自己 確認を強いるだろう。突き放すことも、賛同を求めることも無くつぶやく。ワイ ルドサイドを歩け、もう一度。(ura from realm mag)
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