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| ときどき喉が渇く。 水道水で潤せる渇きなら、 とっくに潤している渇き。 涙の後の渇き。 なんか懐かしさが欲しいなあとか、 少し空想にフケて、 バンプ・オブ・チキンの 「FLAME VEIN 」 をかける。 あのころ、よく聴いていたなあとか、 全曲好きなCDも珍しいよなあとか、 本読んでるみたいだなあとか、 どーでもいいことを考える。 このキラ星のようなメロディーと、 甘酸っぱい詩世界が、 救いになる。 この懐かしさと、 80パーセントくらいの完成度。 あのころの虹色に、 いつもこの楽曲たちが顔を出す。 喉に潤いが戻り、 ガラスのブルースが歌えれば、 それがもう一度頑張れるって合図だ。
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《その情熱を信じてここまできたんだ》 1999年、NHK FM"MUSIC SQUARE"で中村貴子さんが あるインディーズバンドについて熱烈に語っていた。 まだCDが1枚出たばかりだというのに。 ひとしきり情報を並びおえたところで、曲がかかった。 キーはD♭。メジャーにsus4とadd9のよくあるアルペジオ。 『ゆっくりでいいからキミがほんとに笑って泣けるような2人になろう』 やばかった。 マジで泣きそうになった。 当時、買うCDなんてせいぜいスピッツとミスチル、 チャートのトップ10に載らないアーティストなんて 誰ひとり知らなかった中学3年のぼくは、5分ほどのその曲が ラジオから流れているあいだ、微動だにできなかった。 聞き逃していたバンド名を必死に聞き取ろうとする。 「バンクオブチキン…?」 すぐさま音楽に詳しい知人にお願いして、CDを探してもらった。 京都のレコード屋では見つからず、東京のショップに問い合わせて、 たしかわざわざ郵送してもらったとおもう。 それが、このアルバムだった。 そのころのぼくは、はっきりいって「ロック」なんてものを軽蔑していた。 周囲のませた奴らが聞いてるのはNIRVANA、OASIS、レッチリ等々。 何度か借りてみたけど、なにゆってるかわからない以上に とにかくうるさいしどの楽器がどの音なのかすら判別できない。 それよりは、ゆずみたいなわかりやすいアコースティックが好きだった。 けれど、BUMP OF CHICKENはそんな先入観を一発で変えてしまった。 当時まだ彼らは20歳をちょっと過ぎたくらいで、 ハイライン周辺ではちょっとした話題にはなっていたけど、 まあよく言ってGOING UNDER GROUND程度の知名度しかなかったし、 オリコンのチャートのどこにも顔を見せてはいなかった。 15歳のぼくからしてみれば、まず絶対に出会うことはないバンドだ。 それが、たまたま聴いていたFMのおかげで幸福にも彼らと出会ってしまった。 ぼくは止めかけていたギターをふたたびはじめた。 ハイコードのFだってなんとか押さえられるようになった。 アップストロークだけがどうしてもできなくて、 気がついたら右手が血だらけになっていたこともある。 1日に、まあ少なくとも2時間は弾いていた。 多いときなんかそれこそ午後いっぱい弾いていたし、 だんだんレパートリーも増え、自信だってついてきた。 そして、書く詩にはBUMP OF CHICKENの影響が色濃く出てきたんだ。 その当時のぼくの成績は、0勝2敗。 告白したその場でふられるようなさえない男子で、 女の子としゃべるときはドキドキしていつだって手がふるえた。 もちろん、デートなんかしたこともない。 それでもBUMPの歌う『キミ』や『女の子』を思い浮かべては いつかおれだってそんなヒトを見つけるんだ!と想像していた。 あれからもう6年が経とうとしてる。 ぼくはいくつかのバンドをつくっては壊しながらも 16歳のとき、はじめて組んだバンドのメンバーとはいまだに続いていて、 そんなに頻繁にではないけどときどきライヴのお誘いがかかる。 最初は趣味で書いていた詩では、新人賞としては最高峰のひとつといえる 「詩学」という雑誌の最優秀賞をもらい、ほかにもいくつかの受賞をした。 新宿ではラッパーたちと1on1のバトルをして勝ったりもするし、 インスタレーションの個展も開いた。彼女だって何人もできた。 FLAME VEINは、17歳のとき家出をして、売ってしまった。 もう廃盤だったし、ちょっとはいい値段がつくだろうとおもったら 意外にも500円にしかならなくて、ちょっとがっかりしたのを覚えている。 いくらか前に再プレスされたものが出たけれど、まだ買っていない。 それでも、このアルバムに収められた7曲は今だってソラで歌える。 ギターだってちょっと弾けばすぐにコード進行を思い出す。 青春なんてことばはあまりに甘っちょろくて好きじゃないけど、 この1枚のアルバムがぼくの人生を大きく変えてしまったってことは、 きっとこれから何度も起こるようなことじゃないんだろう。 そんな意味で、FLAME VEINはぼくの青春です。
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BUMP OF CHICKEN、インディーズ時代の音源。 2004年4月にリマスタリングをほどこし、ファンの間でも人気の高い『バトルクライ』を 1曲プラスして再発売されました。今回紹介してるのはそちらの音源のほう。 個人的にはリマスタリング前の青さのある音源の方が好きだったりしますが、 すでに廃盤となってるので、、、。 私は彼らのアルバムの中でこの『FLAME VEIN』が一番好きです。 どのアルバムも素晴らしい作品ですが、このアルバムがいっちばん好き。 私がBUMPにはまるキッカケになったアルバムだからっていうのもあります。 『天体観測』を買いにCD屋さんへ出かけました。 あいにく売り切れ、、、、。 で、手に取ったのがこのアルバムだったんです。 手に取った瞬間「このバンドのアルバムだったら間違いない」って即買いでした。 それから一気に惹き込まれてしまったんですね、、、。まさに運命の出会いっ! いつの間にかシングル、アルバム、ビデオをすべて集めてました。 BUMPの良さはなんと言っても藤原基央の書く詩の世界。 この4人だからこそ響く美しいメロディ。 『リトルブレイバー』のギターフレーズにはホントやられましたね。 まさにBUMP OF CHICKEN!!訳すと”腰抜けの一撃!” (実際は”鳥のイボ!”らしいけど、、、笑) 1曲目の『ガラスのブルース』は地元”千葉県佐倉市”を出る時に作った歌だそうです。 どの曲にも”ここのフレーズが好き”っていう部分、ツボを刺激されるメロディがあり。 藤原くんによる手書きの歌詞カードも素敵です。 なんだろ〜な〜、この温かさ♪
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