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NAKED / JOAN JETT&THE BLACK HEARTS
2004.4.21 VICP-62690 ¥ 2,520 (税込) CD
ネイキッド / バッド・タイム(JJ・ミックス) / フェティッシュ / アンドロジナス / サイエンス・フィクション(パンク・ヴァージョン) / ライト・イン・ザ・ミドル / ターン・イット・アラウンド / エヴリワン・ノウズ / ベイビー・ブルー / キッス・オン・ザ・リップス / ウォーターサイン / チューブ・トーキン / シーズン・オブ・ザ・ウィッチ / バッド・タイム(モンスター・ミックス) / キャント・リヴ・ウィズアウト・ユー / ファイヴ 


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去年の秋、来日したジョーン・ジェットを観に行って思ったこと、それは「なーんて、いーかんじに肩の力が抜けてるんだろうー!」でした。
過去のイメージ、例えば顔を左右に振って汗をビュンビュン吹き飛ばしながらバッド・レピュテーションを歌う姿や、PVでテーブルに飛び乗りお皿を蹴散らして歩く姿や、ライヴ盤のブラックレザーで声がひっくり返りそうになるくらいシャウトする姿が頭にこびり付いている私にとっては、意外でもあり新鮮な納得でした。

思えばジョーンジェットはずっと変わらずにロックンロールし続けているけれど、最初の数枚のアルバム以降は、きっと型ににとらわれない“良い曲”や、“自分のスタイル”を探し続けて来たんだと思います。ジャンプスーツでウルフカットでジャンプし続けることのみがロックンロールではない。しかしファンというのは勝手なもので、ジョーン姐さんがボブカッとヘアーになったり、アルバムに“早くてギターがガンガンかき鳴らされる曲”が減ってくると、すこーしだけガッカリしていました。ほんとに勝手だ。ダメファン。

それでもアルバムは買い続け、動向は気にし、ブロードウェイではロッキーホラーショーのコロンビア役で出ると噂で聞けばむちゃ観たい衝動にかられたりしてはいたのですが。
そんな私が去年ライヴをみて肩の力が抜けて楽しそうに音楽を楽しんでいるジョーン姐さんを観て感動したのは、その姿勢が「続けて行くことに焦点を置いた姿」だったからです。
やみくもに声をからして飛び回り続けることだけがROCKじゃないのよと言われてる気がしました。ステージ中央にドンと構えて、表面の皮膚や声帯じゃなくて背骨で人生を背負ってROCKするカッコ良さ。それこそが本当のROCKなんじゃないの?って。
この9年ぶりのオリジナル・スタジオ・アルバムにもそんな姿が反映されています。I LOVE ROCK'N ROLLしか知らない人が聴いたら「えっ?これってポップじゃん。」って言うかもしれません、でもそれが今やジョーンジェットのたどり着いたオリジナルのロックンロールなのです。
とは言いつつ1曲目のリフでまず胸が騒ぎ、5曲目のロッキーホラーのサイエンスフィクションのパンクバージョンで「カッコイイー!」と叫んでしまう勢いも収録。是非聴いてみてください。そうそう、LIVEのDVDも出ていますが、これも良いよ。

去年クアトロで終演後会った姐さんは昔対談した私のことを覚えていてくれました。私と同じ位の身長の姐さんが、初めて会ったときサインしてもらっただけで泣けてきたくらいの“憧れ”だけの存在ではなく、厚かましいけど勝手にどこか“身近な先輩”という感じに思えて、思えば20年以上一緒に歳を取ってきたんだなーと、そして私もいまだにギターもってステージに立っていて良かったーと実感しました。きっとジョーン姐さんはこれからもずっとステージで自分のやり方でROCKし続けるでしょう! そして、はい私もそのつもりです。


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2004/7/6 中山加奈子
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