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ファット・タイム (Neesh) / Mike Stern
2004.6.23 ABCJ-309 ¥ 2,500 (税込) CD
ジー・フリーズ / ファイン・ライン / ブルーズ / マンブレイ / バナコス / ニィーシュ・ゾーン 


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いまやコンテンポラリージャズギタリストといえばジョン・スコフィールドかこのマイク・スターンだが、これは彼のファーストアルバム。彼はもともとBST(Blood Sweat and Tears)にも参加したりしてもわかるように、もともとロックフィールドで活躍してきた人物だが、彼がもっとも脚光を浴びたのはマイルス・デイビスバンドの加入だろう。まあ、こてこてのビバッププレイヤーとしてではなくあくまでもかなりロックテイストを持つギタリストとしての参加ではある。

彼の最大の魅力は非常にビバップ的なフレーズとチョーキングを多用したロックテイストなフレーズの混在にあると思う。そういった意味においてもジャズギタリスト界においてエポックメイキングなことだった。彼の流暢な演奏に対して前述のジョンスコはまるでボーカリストのような「ひっかかり」のある演奏で人気がでて、どちらが好みかでその人の音楽指向がわかるので初対面のギタリストにどっちが好きかを聞くと面白い。

でも、彼らやパット・メセニーらの最近のギタリストすべてといっていいくらいジムホールやパットマルチーノの影響を受けているのも興味深い。それはそれ以前のギター演奏におけるコード(和音)の考え方をジムホールたちは刷新したからだと思う。

さて、このアルバムだがようやくCD化されて個人的に非常に嬉しい。個々で既にギターとサックスが起伏にとんだメロディーをユニゾンするというスタイルをとっている。

プロデュースを同じくギタリストのハイラムブロックが担当し演奏にも加わっている。このアルバムで特筆するのはデビッド・サンボーンの全曲参加だと思う。この頃のサンボーンはソリストとしての評価も安定してリリースするアルバムすべてが好調なセールスだったと思う。時代も反映してか自分のアルバム中でのソロはかなり構築され計算された印象を持つが、ここではダビングではなく全員同時演奏という方法をとっている。ここでのサンボーンはかつて在籍していたギルエバンスオーケストラでの取り繕うことのない「素」のサンボーンだ。こういった音の方が自分の何かに「ひっかかり」があって何度も聴こうという気になる。


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2004/7/28 村田陽一
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