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| ロック界の楽屋的裏話の定番。インド綿のシャツやスカーフが好きで、村上龍が好きで、ワンレンまたはソバージュのロングヘアーで、ジャニス・ジョップリンが好きな女、これはヤバイ女、とされています。もしも間違ってこんなオネーちゃんを打ち上げで引っかけてしまった日にゃー、もう本気になられてしつこくてたーいへん!と。すんません、いくつか私とかぶってます、特にジャニス。 このサントラの映画はジャニス・ジョップリンをモデルに作られたという「ローズ」(1979アメリカ)です。主演はベット・ミドラー。心の傷と孤独を抱えた女性シンガーの物語ですが、この映画がそれだけじゃ終わらないのは音楽が凄いから。 ベット・ミドラーの身を引きちぎるようなシャウトは、まるでケガをした野生動物が連れてこられた街の真ん中で故郷を思って泣くかのように、せつなくはかなく、聴いてる方の心までえぐります。こんなに悲しい声で泣く動物を見たことがないという感じです。 映画を見て無くてももちろん楽しめるアルバムだけど、見てたならもうたまらないM1。M4の「WHEN A MAN LOVES A WOMAN」は最高。おっと、そのまえにM3のMCが凄いんですよ。これには大注耳を。 「マザーファッカー!」と叫びながらステージに飛び出すローズの実生活では愛を求め孤独にさまよう姿が全曲にちりばめられていて、最後のM12の「THE ROSE」を聴いたときは毎回涙がこぼれてしまいます。 好きな人に「好きです」と、悲しいときに「悲しい」と、寂しいときに「寂しい」と言えるのがそもそも“歌”の世界だったはずなのですが、それがちゃんと聴く方に伝わる歌はあまりないですね。このアルバムからは映画の中の人物とはいえローズの想いがベット・ミドラーを通して痛いほど伝わって来ます。女性なら共感してしまう言葉にできない何か。男性にとってはおそらく、あまりにけなげで痛々しい何か。 そしてそれはもしかしたら孤独と戦いながら27歳で死んでいった愛すべき女性ジャニス・ジョップリンの想いとも重なっているのかも知れません。それはたぶん女に生まれた業のようなものなのかも。 やっぱ私もヤバイ女で大いに結構! さみしがりや万歳!! 秋の夜長の寂しい夜は、このサントラでも聴いて、短く激しく生きた女性のことを思ってみるのも良いかもしれません。
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