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| Recommend!! | ||
| 7〜8年前くらいかな、ボサノバを聴きたいなって思って、いろんなアーティストのCD買って聴き始めたんだけど、やっとこれっていうのに巡り合ったアルバムです。 彼は、ブラジルからニューヨークに出て来て、そのニューヨークで50〜60年代にボサノバブームが盛り上がって、そのブームが去った後に、メキシコ辺りに漂流した時があったらしくて、そういう、結構落ちぶれていた時代に作ったアルバムみたい。そりゃ、普通には生きてないよね(笑)。金がなくて、ミュージシャンも雇えないから、パーカッションがちょっと入るくらいの、ほとんど一人の状態で、ギター弾きながら自分で歌って、アルバム一枚作っちゃったみたいな。だから本当に、弾き語りのアルバム。他にもいっぱいアルバム出してて、ストリングスが入ってるアルバムが多いんだけど、この一人のがね、最高にいいんだよね。 でも、この1曲目なんて、実際「ズーン」って言ってるだけ(笑)、歌詞ないもんね。だけど、聴いてるとすごく引き込まれちゃうから、不思議なんだよね。何かやりながらじゃなくて、耳を傾けて聴きたくなる。すごく聴きたくなる瞬間が、たまにありますね。 俺が惹かれる音楽は、何か淡々としてて、さびしい感じがするのが多いんですよね。自分の気持ちが入る隙間がある音楽っていうか。そういう隙間を残してくれるのがいいっすね、やっぱり。ロードムービーとかもそうだけど、人によっては退屈だと思いますよ。だけど俺は、自分で編集出来るっていうか、自分で好きに入ったり出たり出来るっていうか、そういう感じのが好きだな。 今はもう、この人はおじいちゃんなんだけど、ライブに遅れて来ることでも有名な人ですよね。来日公演に行った人の話を聞いても、やっぱりかなり遅れたみたいで。何かすごく、人間らしいよね(笑)。でもそんなことがあっても聴きにいって良かったって思っているみたい。そういう話聞いてもわかるけど、この人はもう、ボサノバっていうジャンルを超えてるよね。この人を見たいとか、この人がやってる音楽を聴きたいというという風に思わせる、人としての魅力があるんだよ。だから俺も、ボサノバって思って聴くというよりは、ジョアン・ジルベルトっていう人のアルバムって思って聴く感じだね。
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