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Fandango / ZZ Top
1990.10.25 3271 ¥ 1,984 (税込) CD
サンダーバード / 監獄ロック / バックドア・メドレー:バックドア・ラヴ・アフェア|メロウ・ダウン・イージー|バックドア・ラヴ・アフェアNo.2|ロング・ディスタンス・ブギー / ナスティ・ドッグス&ファンキー・キングス / ブルー・ジーン・ブルース / バリニーズ / メキシカン・ブラックバード / ハード・イット・オン・ジ・X / タッシュ 


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『カッコよすぎる!』

レコード盤に針を落とした瞬間、怒濤のライブショウが幕をあける。ギブソン・コリーナVと思われる鼻の詰まった様なフィード・バックがなんとも言えぬ興奮をそそる。A面1曲目の「サンダー・バード」が始まった瞬間に、既にこのアルバムはクライマックスを迎えてしまっている。2曲目の「ジェイルハウス・ロック」の、あの「アホさ加減」は一体なんなのであろうか、、例えばこのチューンのギター・トーン、ギターが雄叫びをあげるとは、よく使われる手垢にまみれた表現だが、ぼくはこのトーンにこそ、それを使いたい。グルーブ?タイト?その全てがこのライブに詰まっている。そして最後4曲目である怒濤のロックンロール・メドレーにて、そのパフォーマンスが終演を迎える。

さて、レコードをひっくり返してみよう、そこからはこのアルバムの第2章が始まる。全てオリジナル・チューンでまとめられた、スタジオ・レコーディング作品達。主観であるが、ここからが凄い。思い返しただけで、手に汗をかいてしまう。始めてぼくがこのアルバムに触れた際、B面1曲目の「ナスティ・ドッグス&ファンキー・キングス」を耳にした瞬間、ぼくは後ろにひっくり返りそうになってしまった。
「カッコよすぎる!」
最終曲の「タッシュ」を終え、このレコードを聴ききってしまった後、ぼくはある事を頭の中によぎらせていた。
「この世で書き尽くせる最高のロック・チューンは彼等がこのアルバムで書き尽くしてしまったな」
である。そう、このアルバムを語る上でのポイントは、B面における楽曲の素晴らしさ、、これに尽きる!さらに、驚かされるのがギターのトーンの素晴らしさ、、 ぼくが10代の頃、自分のギタリストとしてのサウンドを追求する上で、あれほど熱心になってくり返し聞いたレコードはないだろう。

ギブソンとフェンダー・テリー(と思う)を巧みに操り、ミックスされたそのサウンドは、パズルのピースがピタっと合わさった様に楽曲をドレスアップさせている。特にB面1曲目なんか、ヘッド・フォンで聞いてみて下さい。大体、2曲目の「ブルー・ジーン・ブルース」のあのレスポールのトーンは何なのであろう?さらに3曲目「バリニーズ」のファンキーなグルーブ、4曲目「メキシカン・ブラックバード」の心地の良いレイドバック・チューンを、フェンダー・サウンドが、リスナーを遥かテキサスに導いたとしたならば、いきなり次の「ハード・イット・オン・ジ・X 」 で、聴き手を覚醒させてしまう。そして、最後にあの世界最高峰のブギーの名作「タッシュ」で、このアルバムは幕を閉じる事になる。シンプルな3コードの作品の中で、あれ以上の傑作なリフを、ぼくは聴いた事がない。

しかし、ビリー・ギボンズという男は、確信犯である。ある意味、あれは反則である。イチローの内野安打真っ青の反則である。決してイメージする、チャラチャラした脳天気なパーティー野郎ではない(当たり前か、、)。まあ、もちろんほとんどの場合、バンド・イメージというはただのパブリシュアへの後付けであることは分かっているのだが、この男はぼくが思うに、言葉は悪いが、"インテリ・ヤクザ"である。

本国アメリカでも、やれバイカーズ・ロックだの、そしてパーティー・ロックだの、さらに日本では、ロック・バンドとしてより、「昔、車のCMに出ていた"ヒゲのおっさん"」としての認知が高い彼等、、。ぼくにとってZZ TOPとは、ロックファンの、ロックファンによる、ロックファンの為のバンド、、である。そんなロックファン(ヤクザ)達が、ぼくの産まれた年に、この世に放り出した最高の逸品、、それがこの『ファンダンゴ!』である。

全てのロックファンに送られた、奇跡のような一枚。

PS: ちなみに"ファンダンゴ" とは、スペイン語で「パーティー」を意味するんだそうだ。

合掌

(原マサシさんがレコメンドしているのはレコード盤ですが、レコセルでは収録曲が同じCD盤を紹介しております 04/10/25 レコセル)

La Vida / GEORGIE PIE
GEORGIE PIEもZZ Topをカヴァーしました。

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2004/10/25 原 マサシ (GEORGIE PIE)
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