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| この間わたしは、『歌と朗読の会』というライブをしました。 朗読するときに、このCDを使わせてもらったら、 お客さんの評判がとても良かったのです。 カテリーナ古楽合奏団は、 『中世・ルネッサンス時代の音楽を独自のスタイルで演奏、 日本を代表する古楽合奏団』なのだそうです。 また、カテリーナとメンバーのだぶっている『ロバの音楽座』という 姉妹楽団もあります。 このロバの音楽座と共演させてもらい、 初めて古楽を体験したのは、あれは、 もう何年前だろう...と、 色々思い出してしまいました。 わたしの曲をめずらしい楽器でアレンジしてもらったり、 中世の、作者もわからないような古〜い曲を教えてもらったので、 そこに、 『森でキスしてるふたりを見たよ! お日さまはそれを見て、今日から春だと決めた! 春風は、黄色いチョウチョをふたりに贈った!』 というような歌詞を付けて、 歌ったりしたのです。 わたしたちが練習していると、 リーダーの松本さんの娘さん二人が、 少し離れたところで、床に座ったり、 頬づえをついたりしながら観ていましたっけ。 「あ〜、あの子たちも、大っきくなったろうなぁ...。」 回想にふけりつつ、 話は戻って『歌と朗読の会』ですが、 このアルバムは、 ある本の朗読に、とても情感を与えてくれました。 それはトーベヤンソンの短編で、 スナフキンの旅のお話です。 スナフキンが明るいお昼を歩く場面でも、 夜、川辺でたき火を焚く場面でも、 知ってくれてるかような繊細な曲が、 このアルバムの中から見つかりました。 物語の舞台が、野や林などの自然の中だったので、 古い音楽と、相性が良かったのでしょうか。 魔法のように、美しくなった場面もあったのです。 とにかくわたしは助けられ、夢中になって朗読したのですが、 ついさっき、 この文章を書こうと思って、 「そうだカテリーナの人達は、 映画音楽もやってたんだっけ...」 と思って、 本棚から映画パンフレットを探し出しました。 『絵の中のぼくの村』という、 ベルリン映画祭で賞を取った作品でした。 ずいぶん前に観たので、タイトルさえ忘れてしまっていたのですが、 東陽一監督は、中世の音楽を探し回って、 『ドゥクティア』というアルバムを見つけ、 その中から映画に使わせてもらった、 とありました。 「ドゥクティア? あっ、このアルバムだ!」 物忘れもいいところ。 でも、と言うことは、 この監督さんとわたしは、ちょっと同じような作業をしたことになります。 もちろん受賞監督さんのお仕事と、 わたしの小さなライブを並べたら悪いですが、 きっとこの方も、カテリーナの演奏を場面に当てはめてみては、 「わっ、イイ!この曲にしよう!」 な〜んて感動したに違いありません。
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