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僕はかっこいいものが好きだ。 音楽に限らず、服だったり、異性にしてもかっこいいものが好きだ。 いや、僕に限らず大抵の人はきっとそうなんじゃないか。 じゃあ、 「かっこいい」 って一体なんだろう? ここに一枚の 「かっこいい」 CDがある。 サンボマスターというバンドの 「サンボマスターは君に語りかける」 というアルバム。 容姿はフツウ。ダサいという声もある。 そんな人たちが演奏しているけれど、CDを聞いてから改めて見ると最高にかっこうよく見えるようになる不思議なアルバムである。 いつからか始まった、しっかりとした枠の中でちゃんとした姿勢で演奏を構えるロックンロールのスタイル。 サンボマスターも一応演奏的には決められたルールの上、枠の中で仕事をしていると思う。 でもサンボマスターって一つのいびつなカタマリは完全に決まりきった規定の内側から、それを否定するオーラを放つ。 それは自己主張だ。血管が浮かぶほど、高らかに叫ぶ自己主張。 「そこはそうじゃない、こうしたいんだ、こう言いたいんだ、こうあるべきなんだ。」 って、ストレートに自分を出すこと。 そういうことが出来る人は意外と少ないから、サンボマスターは、普段本当は自己主張したいんだけど本音をかみ殺している人に惚れられる。 自分達のしたいことをして、叩かれようが否定されようが、まっすぐぶつかっていく。 そういう強さの匂いを、ロックという形で表現出来ているから彼らは凄い。 限りない音楽への情熱が決められたレールにのって走る列車を脱線させる。 穴一つないはずの完全の壁の中から、なぜか漏れてくる暑苦しいほどの熱気・熱気・熱気。 暑苦しくて、むさい。けれどそこに嘘偽りはない。 嘘偽りのない言葉と姿勢は、いつもかっこいいのだ。 だから、サンボマスターも、このアルバムも、最高にかっこいいのである。
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偏見があったのが恥ずかしいよね。 ストレート。こんな真直ぐなロックは久々に聴いた。 すっきりするんだな。ご機嫌なんだな。 聴き込む内に、ぐっと来てしまったんだな。 1曲目の「歌声よおこれ」 これを聴いた時にこのあとのアルバムの世界を 逞しく想像して惚れてしまったんだな。 そして惚れ込んだそのままのアルバムだったんだな。 ボーカル山口さんの詩世界は、計算されつくしたようでもあり、 逆に感情をそのままぶつけているようでもあり… そしてその歌声もそんな感じで。 いいんだな。これが。 ロックに対しての褒め言葉かどうかわかんないけど とてもソウルフル。 こうやって聴いていくうちに自分の頭の中や 感情の余計な部分が削ぎ落とされて たまんないほどありのままになっていくんだ。 なんつうか、見てくれで人間のカッコよさは 決めちゃ駄目なのよ。いや、マジで。 自分自身がろくでもないのに、 マシとも言えないのに、相手に偏見持っちゃてた それがサンボで顕著だったかもしんない。 なんかダサそうな感じ〜、みたいな。 でも、何か引っ掛かっててさ。 歌、ちゃんと聴いてなかったので聴いてみたんだ。 アホか、わしゃ。 こんなに凄い音楽、みすみす見逃すとこだったよ 恥ずかしいし、ほんまにごめんなさい。 あんたら最高だよ。
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| 昨年の暮れくらいから、 来年ブレイクするアーティストと予想していたバンドです。 そしたら本当に来ましたね。 このアルバムが初登場5位ということで、 しかも前作の最高位が107位だったということもあり、 WEB上のニュースでも取り上げられていました。 昨年末、WEB上でちょこちょこ名前を見るようになって気になっていたところ、 偶然テレビに出ているところ見て、やられてしまいました。 はっきり言ってとても格好いいとは言えないのですよ。 バンドの中心的存在であるボーカルの山口隆も、 小太りで眼鏡かけてて普通の服着てて ダサイとすら言えるかもしれないのですよ。 しかし、彼らの熱い思いがびしびし伝わってくるのですよ。 そう、ロックなわけですよ。 ソウルなわけですよ。 僕はこの思いをみんなと分かち合いたいわけですよ。 だから歌を歌うわけですよ。 何言ってるんだこいつ、と思われたでしょうか。 ボーカルの山口隆はまさにこんな感じなのです。 歌う度に歌詞が変わると本人が言っていました。 そのときの思いを歌うと。 そして上記のような感じで、歌の始まりや合間に、 「〜〜なわけですよ」とそのときの思いをぶつけてくるのです。 その格好悪さが格好いいのですよ。やられてしまいました。 彼らのキーワードは「日本語ロック」です。 1stアルバムのタイトルも『新しき日本語ロックの道と光』ですしね。 英語詞は全くありません。 長くなるので省略しますが、 彼の日本語ロックに対する思いをインタビューで見ましたが、 それにも共感を感じました。 当然好き好きはあるでしょう。 楽曲、演奏とも完成度が高いとは言えないかもしれません。 聴くだけでなく見ないとわからないと思います。 山口隆の思いを見てみないとわからないと思います。 これから露出も増えてくると思います。 機会があれば、見てみてください。 お気に入りは、シングル曲ばかりになってしまいましたが、 2.青春狂騒曲、4.美しき人間の日々、12.月に咲く花のようになるの。 そしてこのアルバムには収録されていませんが、 『そのぬくもりに用がある』という曲です。 だから、彼らの魂の叫びが最高なわけですよ! (この記事は05/02/01に書いたものです)
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「俺と爆音で心中しよう?」 「・・・じゃあ、死のう!」 2002年、山口と木内が交わした言葉である。 その後、近藤は10万円の身銭を切ってベース・ギターの購入を決意する。 明日をも知れぬ悲壮感と伴に、サンボマスターは大いなる自滅に向かった。 時はまだ、類稀なる才能にGOサインを出してはいなかったのだから・・・ セカンドアルバム『サンボマスターは君に語りかける』の背景に、彼等の結成当初の匂いや空気を止めどなく感じてしまう。 以下、アルバム分析をしよう。 先ず、全12曲各々に訳ありげなタイトルが施されている。 特に目を惹いたのが「これで自由になったのだ」という岡林信康へのアンサーソングのような仕立て。 何を持ってして自由になったのかは実際にアルバムを聴いて判断してもらいたいが、あえて僕なら、空白の過去と、まだ見ぬ未来、その狭間での結びつきを彼等の高速ビートで強調したら、そこで「自由」が繋がったと言いたい。 アルバム全体像は、60〜70年代ソウル・ミュージックと日本語、それらをロックンロールで撹拌(かくはん)させている。 オルガンやブラス系の音も聴こえ、アコースティックギターの導入が調味料として味を調えている。 1st.アルバムと比較するなら激情感が薄れた気もするが、その引換えに彼等が得たものは『匂い付き風景』を瞬時に切り取る技量だ。 8曲目「週末ソウル」などは、70年代ティンパン・アレイや山下達郎、さらには80年代シティ・ポップスや角松敏生のフレーヴァまでを網羅し、淡い初デートに似た週末の情景描写である。 東京タワーの灯は揺れ、渋谷が大人の街で、僕らが高望みをした時代を彷佛させる。(人はそれをバブルと呼んだのだ!) また7曲目「想い出は夜汽車にのって」は1st.アルバム4曲目「夜汽車でやって来たアイツ」の逆ヴァージョンであろう。 夜汽車という時代遅れに揺られ「明日」を見て取ろうとする野望と、車窓に反映した「想い出」という弱さは、何処かで繋がっている。 そう、このアルバムのキーワードは「繋がり」である。 家族、恋人、友人同士、個人と社会、全世界をも相手にして模索し続ける人による、人の為のアルバム。 実は、あの日「心中しよう!」「死のう!」と交わされた会話の裏側では、お互いにポジティヴな「繋がり」を確認したに過ぎないのだ。 2005年、サンボマスターは君に語りかけ、繋がり始めたばかりである。
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サンボマスターがココ最近急速に信者を増やしつつあることは、 山口のロックに対する汗ばむ熱意が必要とされているからなんじゃないのだろうか。 『サンボマスターは君に語りかける』なんて題名からして暑苦しい。 しかし、彼ららしい絶妙タイトル名だ。 ロックに溢れる愛と情熱をこんなにも一途に届けようとする彼らの 「俺たちはロックがやりてーんじゃー!!!」 という姿勢に大きな期待を抱かずに何を感じよう。 去年の飛躍で今年は日本制覇でもしようというのか? たしかに最近の山口の発言は相変わらず熱の高いものだし、楽曲は最高潮に良い。 あと加わりつつあるのは彼らを求める人の多さだ。 誰もがこの人たちの音楽を必要としたら、 そうとう日本の最高気温は更新するんじゃないだろうか。 「あなたがたは!!!〜」っていう山口節も流行って困っちゃうんじゃないか。 そういう2005年になってほしいものだ。 何も変わらない明日に、しょうもない自分に対する抵抗と発散。 そして魂の叫びこそが、サンボマスターの必殺技である。 限りない汗くくささが不可欠なサンボマスターの平熱は高い。 だから彼らの「情熱」に対して思いっきりさめてしまう人もいるはずだ。 一途な馬鹿は傍目から見てかっこ悪い。 それは彼らがどうしようもなくストレートしか投げられないピッチャーだからだろう。 「なんだか、すごいんだよ。あいつらは。」そう思った。 今までにない感覚とか、新日本語ロックとか言うけれど、 サンボマスターはどこか懐かしさ、かつてのブルーハーツに通じるものがある。 彼らの音楽を、汗と涙ともうよくわけわかんなくなりながら、 (山口に負けないくらいに)素敵な笑顔で聞いている人が何人いるだろう。 彼らは新革命を起こす異端児なんかじゃない。 みんなの心の奥にずーっとあった、かっこ悪いほどの熱を帯びたいつかの情熱のカタチ。 このアルバムがチャートに食い込んでる姿がとても奇妙で滑稽で頼もしくも見える。 同封されているステッカーの文面も見もの。
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