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マツケンサンバ2 / 松平健
2004.7.7 GNCL-1011 ¥ 1,980 (税込) CD
 


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「マツケンサンバ2」です。はい。今回は"泣く子も黙る暴れん坊将軍"こと松平健が、金ラメ衣装で派手に歌い踊る"泣く子も笑うマツケンサンバ2"を、レビューします。実はCDそのものはまだ持っていないですけど、少なくとも国民の約4割は知っている曲だし、自分はレコ大と紅白の2回も見てしまったおかげで今も脳裏に焼きついて離れないから、まあ許して欲しいというか、なんというか、とにかく何か書いてみないと気がすまないような気がしたので以下に書いてしまいます。

 どちらかというと自分はいわゆる流行りモノの歌にはあまり興味の無い方で、この存在を初めて知った時は明らかに「団子三兄弟」とか、「おさかな天国」のような「分かりやすい一発モノ」という印象だったのですが(今もそういう認識ですけど)、これを初めて飲食店でワンコーラス聴いた時に、確かに一発モノではあるけど、しかしながらそれまでの一発モノとは別次元の、表面的な狂騒感の裏に何か郷愁のような物を自分は感じてしまったのです。一体なんでそんな風に感じてしまったのか、後になってよくよく考えてみたのですけど、どうやらこの曲が、そもそも舞台の余興のために創られた曲(それがマツケンサンバ1?)だというのがその原因のようです。TVで見た「マツケンサンバ」の舞台は、バレエとかミュージカルとかそういう西洋のご大層な舞台よりも、ああいう肩の凝らない、しかもどこかローカルなあの感じは、自分が子供の頃良く見た地域の小劇団がやる子供向けの歌入り小芝居("おはなしキャラバン"とか?)のような、どちらかといえばそういう類の方にイメージが近いなあ、と。あるいは昔やってたドリフの舞台喜劇とか。抽象的だけど、まあとにかくそういう懐かしい舞台のイメージが思い起こされたことによる郷愁、といいましょうか。日本古来の庶民的な舞台といえば時代劇だしね。(少なくとも派手だからといってアレグリアやサルティンバンコと一緒ではないし)。

 まあ自分の郷愁話はそういうことでいいとして、これが世間でもてはやされたのも、やはり曲の用途が舞台の見世物だったからなんじゃないかと思っています。いわゆるカラオケで歌われるためとか、TVや映画の主題歌に使われるためとか、癒し系狙いとか、そういうものでも、ましてや「長く歌い継がれるため」に創られたような曲でもなく、ただ「見世物として派手に歌い踊る」ために創られたことが、むしろ現代のエンタテインメント界では新鮮に写ったからではなんじゃないのでしょうか?そうと思うと同時に、このヒットはTV以前のエンタテインメントの方式が、現代でも充分通用しうる事を証明したのではないかと思います。いかに現代の歌謡曲とやらが陳腐極まりないシロモノであるか。

 あと少々強引ではありますが、松平健のようなキャリアのある偉い人が道化を演じるというのは、去年あった出来事、例えば渡辺オーナーの「たかが〜」発言とか、NHKの海老沢会長の辞任話とか、堤会長の疑惑等、つまりは「偉い人の権威の失墜」と少なからずリンクしているような気がします。そういう意味では時代がマツケンの「オォレ!!」を望んでいたのでしょうね。ああ、そういえば肝心なとこ、この曲の中身について今まで全く触れていませんでした。全然推薦文になってませんね。とりあえず、最近脳味噌が疲れているなあ、と感じている人は改めて全員聴いておきましょう。それにしても紅白のマツケン、あれは完全に悦に入っていたなあ。ご立派です。


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2005/1/18 虚空猫
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