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| 2003年には、アルバム『Chocolate Factory』と初のベスト盤で全米チャートを席巻し、数々の賞を受賞したR.Kelly。 当時、個人的に裁判を抱えていた彼は、”Rは問題の渦中でこそ力を発揮する”という噂通りの働きを見せ、シンガー、ソングライター、そしてプロデューサーとして完璧にR&Bのスターダムに君臨する。 絶頂期を迎えた2004年秋に早くもリリースしたアルバムがこの作品。前作に続き、異なる2つのテーマを持った2枚組大作。DISC1:『Happy People』はシカゴ・ステッパーというダンススタイルで貫かれたウキウキするような楽しい1枚で、DISC2:『U Saved Me』は、しぼりだすような神への祈りであり、裸の心をさらけ出した渾身のゴスペルアルバム。 これこそ、彼の真骨頂。 DISC1、DISC2は一見バラバラの作品に思えるけど、実は彼にとって、切っても切り離せない関係にある。思わず腰が動いてしまうGroove満載の『Happy People』に込められたテーマは「愛」であり「心の平和」。でも、その軽々として自由なヴァイブとビートは、『U Saved Me』ですべてを吐き出し、罪を赦された心からこそ生まれた。 昨今、日本のポップ・スターがスピリチャルで個人的な作品を発表することはほとんどないかもしれないけど、海外のアーティストでは珍しくはない。古くはThe BeatlesやSimon & Garfunkel、U2やLenny Kravitzのアルバムなど数え切れない。 R.Kellyもそうしたアーティストの一人だが、タイプとしてはPrinceに近いような気がする。どちらも、いい意味でも悪い意味でも”恥ずかしげも無く…”というスタイルを持ちながら、とってもスピリチャルだ。 『Happy People』は'70sのソウルクラシックに立ち返った黄金のミディアムビートが気持ちいい。Marvin GayeやStevie Wonder、Donny Hathawayといったアーティストの”愛の歌”の匂いがプンプンする。難しいことはわからなくても、この曲を聴いて悪い気分になる人はいないでしょ。それが音楽を通して響いていく「愛」であり「平和」であると思うし、それこそがソウルミュージック!皆さんも踊りながら感じるべし。
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